No. 1487

自分中心の心に「気付く」
そこから変わっていく人生

(静岡県DN/30代男性/契約社員) 

2歳で発症した脳腫瘍。両親が必死に神に救いを求めてくれて命は助かりましたが、何度も再発。放射線の影響で、脳に障害が残りました。家で倒れて意識をなくし、2カ月間、寝たきりだったこともあります。 

それでも仕事ができるまでに回復し、3年前からは、就労継続支援を受けながら、ネット販売の仕事へ。現状に感謝しつつ、心にはどこかこのような思いがありました。「自分のことだけで精いっぱい」。 

障害がある自分にできること

神の教えでは人との関わりの大切さを学びますが、苦手なので仕事は個人プレーで。それでいて、できない部分は他の人に補ってもらう。そんな私は「自分中心?」。この気付きが、未来を変えていったのです。 

「できないところは補ってもらおう」としか思わなかった心が、「補ってもらいながら、自分ができることは補おう」。でも、障害のある自分にできることって何? 一つ思い付いたのは、人に補ってもらったとき、自分にはない相手のその長所を、「すごいですね」と言葉にすることでした。

神が与えてくださった変化

小さなことですが、その関わりが大きな変化をもたらしました。今までよりも、人と連携しながら仕事ができて、感謝と意欲が膨らんだのです。職場の方に、「君は他の人と違う。ご家族も含めてみんな明るいね」と言われた時は、すごくうれしかったです。 

数カ月前、「新しい仕事をやってみないか?」と声を掛けていただきました。今までなら不安が先立ち、「できません」と断ったでしょう。でも、今回は「不安だけど、頑張ってみたいです」と伝えました。不思議でした。神に「あなたには他にもできることがある。もっとやってみたら?」と、背中を押してもらえた気がしたのです。実際、職場の方には「失敗してもいいよ。挑戦することが大切」と言われ、期待してくれる思いを感じました。「人の役にもっと立ちたい」。そう「心」が変わると、応援してくれる人が増えていったのです!

ちょうどその頃、脳の定期検査で驚くような結果が出ました。「異常がない。なぜだろう」と主治医。「君は、忘れられない患者の一人だよ。昔から不思議なことがいっぱいだからね」と言われたのです。 

最近、神の教えで気付いたのは、自分には弱点もあるけれど、それと同じ数だけ裏返した長所もあるということ。保守的だけれど、冷静に取り組めたり…。信者になって33年。神は、私の人生に年々、良い変化を与えてくださっていると感じます。 

両親より

最近の息子は、親から見ても、周りが見えるようになって、他人を思いやる心が育っていると思います。職場の方には「本当に障害があるの?」と驚かれ、「気分にムラがない。いつも穏やか」と言っていただきました。「神の教えがあったからこその今の我が家」と感謝でいっぱいです。

「教え」を人生の支えにして
      関わりを深める努力をする
 自然と互いの運命が
        重なり 補い合って
    調和して「生きる」環境を生む
 そこに 仕事の成果も大きく上がり
  家族 縁者 友人 知人の心も
           重なり合って
   喜び多く
     生きがいにあふれた人生を
            歩んでゆける

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』15ページ(中略あり)

※『心の旅路100』(12ページ)に掲載された方のその後の体験談です。『心の旅路100』も、ぜひご覧ください。