No. 1480

駄目な自分を認めたら…
妻に寄り添う心が次々と

(大分県TS/50代男性/自営業) 

「ごめんね」が言えない子供でした。自分に非があるときはなおさら…。「僕は悪くない」と意地を張り、眠れなかったこともあったのです。 

逃げれば和を保てると勘違い

大人になっても相変わらず…。「私のことを分かってくれない」「ちゃんと聞いてる?」という妻の言葉に悶々(もんもん)とするばかりの自分。非を指摘されているようで、耐えられないのです。拳を握り締めながら、思いをため込む繰り返し。いつしか、痛いところを突かれると、聞こえないふりをしたり、その場から立ち去ったりするようになっていました。 

だって、そうすれば、人とぶつからずに済むから…。「逃げる」ことで和を保てると、思い込んでいたのです。でも、それでは問題を先送りしているだけ…。神の教えを学びながら、あらためて自分を見詰めていくうちに、「逃げてばかりの自分を変えたい」。本気で思いました。 

「見栄欲」が原因と気付いて

心に深く根を張っていたのは、「人から良く見られたい」見栄(みえ)の気持ち。この心がずっと、失敗や過ちなど、駄目な自分を認めることを阻んでいたのです。でも、ありのままの自分を、「これが私」と受け入れたら、夫婦関係が見る見る変わっていきました。 

妻を思い、祈願しながら関わっていくと、「疲れてない?」など、自然と心に寄り添う言葉が出てきます。また、「きょうは仕事が忙しくて…。少し休んでから話を聞かせてもらえる?」そう伝えただけで、妻も安心した表情に。気持ちがぶつかり、口を利かなくなることもあったこれまでがうそのように、穏やかな空気が広がります。 

心が通い合う喜びを実感

「分かってあげられなくてごめんね」。あれほどかたくなだった私が、今では、素直に謝ることまでできます。妻からも、「大丈夫だよ」「そうやったんや。大変だったね」と温かい言葉が返ってきて、心が通い合うのを実感。「駄目な自分を見せたくない」という気持ちが生み出した鎧(よろい)を脱げただけで、こんなに楽になるなんて…。驚きでした。 

思いを伝えれば、「うん、分かった」と返ってきて、心がすっと晴れていく…。そんな感覚を味わう毎日に変わりました。先日、父母と意見が食い違った時も、帰宅して妻と話し合ううちに、親の思いが見えて、今こそ向き合おうという気持ちに。すると、「意地を張って、ごめん」と不思議なほどすんなり謝れて…。二人の思いも聞くことができ、また一つ、心の通い合う喜びを味わわせていただきました。 

普段あまり褒めない妻から、「変わったね」と優しい笑顔で言われた時は、天にも昇る気持ちでした。最近は、「早く帰って家族と話したい」気持ちでいっぱいです。 

神示「真理」に
 「人生の真理」を学び
  「実体」を修正することから始める
 自然と気持ちは安定し
   人々との出会いを生かす心が
               芽吹く
 この時
  奉仕に生きる思いが引き出され
   「運命」に導かれた人生が
            始まっている
 家族の会話は 広がり 深まり
     家族の心は生き生きしている

『真実の光・神示 令和5年版』156ページ