(宮城県CS/50代女性/主婦)
家業が忙しく、けんかばかりだった両親。「早く家を出たい」と思っていました。ところが大人になり、出会った夫もまた、私と同じ冷たい家庭で育った人だったのです。結婚後、夫の気持ちは、私ではなく義母に向き、「俺は外で働くから、家のことは妻の責任」と言い放ちます。そんな夫に指摘されないよう気を張る毎日。ささいなことで娘たちを叱りました。やがて、長女は体調を崩しがちになり、夫との関わりも避けるように…。悩みは尽きませんでした。
会話から見直していくと
停滞していた私の心は、ある神示との出会いから、大きく動き出しました。「改築に時を重ねて 『人生』を改め 『真理』に生きる信者を目指せよ」。幾度となく足を運んできた、宮城偉光会館。その改築に向けて表された神示の一節です。
人生をどう改めればいいのか…。神の教えでは、「家庭は夫婦が基本」と学びます。会話のない家庭で育った私たち夫婦は、“思い”を聞くことも、伝えることも苦手。だからといって何もしなければ、人生を改めることなんてできない。“今”やらなくちゃ! 心にエンジンがかかりました。
まずは話を受け止めて、その上で気持ちを伝えよう。そう決意しました。「家庭のことは私の責任だから」と、夫を蚊帳の外にするのではなく、頼っていったのです。夫に「忙しいから」と言われたら、「そうだよね。よく分かるよ」。受け止めながら、自分の思いも伝えてみると、しばらく考えて、「うーん、分かった」と私の気持ちを受け止めてくれる言葉が! 飛び上がるほどうれしかったです。
そうやって娘のことも話していくと、夫は耳を傾けてくれました。不思議ですが、「心」を向けてくれているのが分かるのです。一人で抱えていたときとは違う、安心感で心が満たされていきました。その頃、長女が言ってくれました。「お母さんに話を聞いてほしかった」と。ずっと抱えてきた本音でしょう。これからは、夫と二人で、娘たちに寄り添っていこうと思いました。
家族全員が生き生きと
ことしは夫も信者に。「家族で教えを学んで、みんなで仕合せになりたい」という思いを伝えたら、受け止めてくれたのです。そうして夫婦の心が重なり始めた途端、長女がどんどん元気になって、よく笑うようになりました。今では夫と二人でお出掛けするし、先日は、知人に「母を尊敬しているんです」とも言ってくれました。そればかりか、体調を崩して一時休職していた次女が復帰。生き生き働いていて、これほど短期間で元気になるのか…と驚きです。
以前からは考えられないほど、穏やかな毎日。本来の自分では、手にできなかったであろう仕合せを味わっています。
夫婦の和心育むところに
その家は栄え
心の道が広がり
深まってゆくのである
ここに
我が子の心(人生)も守られる
家庭の和は
「人生」導く土台となるもの
ゆえに
「神の教え」軽んじることなく
我が家に生かす努力がほしい
『真実の光・神示 平成19年版』14ページ