No. 1473

開いた心の距離を取り戻し
再び夫婦円満になった理由

(横浜市MS/60代女性/主婦) 

「仕合せな結婚がしたい」と願って信者になった43年前。その後、出会った夫はおおらかな人で、義父も「娘が来た!」と、顔をくしゃくしゃにして迎え入れてくれたことを思い出します。暖かな春風と共にスタートした、私たちの結婚生活でした。 

冷たい風が吹き始めた我が家

ところが、夫は多忙で帰宅は深夜。私は帰りを待って一緒に夕食。一日の出来事を話していると、夫は途中で眠り始めます。「ちゃんと聞いてよ!」。このちょっとした不満が、後にとんでもないことになるとは、当時は思いもしませんでした。 

夫に相談したい。でも、できない。責める心は怒りに変わっていきました。いつの間にか会話はなくなり、するとしても短い事務伝達。「今度の授業参観、私が行ってくるね」「頼む」。気付けば40年以上、こんなやりとりで、家庭を持った息子には、「お父さんとお母さんを反面教師にしているから」と言われたのでした。 

「どんな心で」触れていたか

そんな中、健康診断で私の体に異常が見つかりました。甲状腺、肺、さらに乳がんの疑いまで…。動揺する私に、夫が言ってくれました。「いつものおまえなら、言ってくれるじゃないか。大丈夫、大丈夫って」。優しく寄り添うような言い方が、私の心に深く染みてきました。 

同時に思ったのです。「私、こんなふうに言ったことがあるかな?」と。私が言っていたのは、同じ「大丈夫」の言葉でも、「あなた、何言ってるの!」と、自分の思いを押し付けるような言い方。何ととがった心で家族と向き合っていたのでしょう。 

見えてきた過去の私、夫の思い 

ガムシャラに神の教えを学ぶ中、はっきり見えてきた過去の自分。私の両親を旅行に連れていってくれる夫に対して、「普段何もしないから、穴埋めしてるんでしょ」と思う私。「笑顔がない君の話は聞きたくない」と言われて、「聞かないあなたが悪い」と心で叫ぶ私。夫は夫なりに、必死で私を受け入れて、包み込もうとしてくれていたんだろうな…。気付いた瞬間、居たたまれない思いになりました。 

その気持ちを全部夫に話したら、「いいよ。今、隣にいてくれるんだから」と、また受け止めてくれました。驚くほど軽くなった私の心…。その後、精密検査をすると、不思議なことに悪い所がなくなっていたのです。医師も、「おかしいな。データを見ると異常なのに、今回の画像にはそれが出てこない。不思議だね」と驚いていました。 

夫と共に歩く人生の喜び

今、息子は、「お父さんとお母さんの子供で本当に良かった」と言ってくれます。うれしくて、ありがたくて…。夫と「夫婦としての後ろ姿を、子供に良い財産として残していこうね」と話しました。こんな日が来るなんて夢のよう…。暖かく、心地よい春風が再び吹き始めた我が家です。

――出会いに感謝し 思いを語る――
 家族の心重なり合うほど
  真の「仕合せ」
    我が家(家庭)に根付くと申す
 和心が二人(※)の出会いをますます深め
      「仕合せ」の輪が広がってゆく
 真の「健康」手にする極意に通じる

『真実の光・神示 平成23年版』115ページ(中略あり)

※二人;この神示では「夫婦」を指す。