小学校の教員になって3年目、今年は5年生の担任です。子供たちは、みんないい子。でも、あまりやりがいは感じられませんでした。
そんな中、研究授業があり、他の先生方に「もっと子供たちに任せるといいよ」と、アドバイスを頂きました。それは「授業のやり方を変える」ということ…。私は、失敗するのは嫌いです。でも、挑戦してみなければ、何も変わらないとも思いました。
湧いてきた「働く意欲」
こんな心の動きになったのは、少し前に、教務相談を受けたからだと思います。「仕事で大切なのは、できることを精いっぱいやる奉仕心」と教えてもらったのです。
子供たちに、「先生は、みんながもっと活躍できる授業にしたい。どう思う?」と聞いてみました。すると、「全員が発表する授業がいい」など、次々と意見が出てきます。私は、今までずっと、自分の思いのままに授業をして、子供たちの心には全然目を向けていなかったと気付いたのです。
母の言葉をきっかけに…
授業の進め方を変えたところ、すぐ新たな壁が現れました。授業中の反応が悪かったので、強く注意すると、子供たちが他の先生に、私の授業が分かりにくいと相談しに行っていたのです。
大ショックで家に帰り、母に話すと、「良かったいね~」と言うので驚きました。「子供の気持ちが分かったから、改善できるじゃん。次は、他の先生じゃなくて、あなたに相談してもらえるといいね」。そして、うれしいことも言ってくれました。「それだけみんなが、あなたの授業を真剣に受けてるんやね。普通、子供が授業のことなんか考えないでしょ」。母の言葉は、私の捉え方を180度変えてくれました。
挑戦することで得られたもの
子供たちを感情的に叱ったのは悪かったと思い、謝りました。「授業の主役はみんなやから、思ったことは何でも言って」とも伝えました。そうして試行錯誤しながらやっていく中で、子供たちが、前よりも積極的になっていったのです。
その後、また研究授業がありました。先生方からは、「すごく良かった。前回とは別人みたい」「このクラスは、誰かが間違えても責めないし、自分たちで考えようとする。とても良い雰囲気」などと褒めていただいたのです。
まだ教員3年目だから、5年生の担任は初めてだから、「私には無理」。そうやって失敗を恐れ、自分で自分の幅を狭めていったのだと思います。やってみたらできた。初めてやりがいが得られた。だから、「できることを精いっぱいやる」ことが、いかに大切か実感しています。
問題が起きたから「失敗」ではなく、それは良くなるためのチャンス。そう感じるようになったのが、一番の変化です。子供たちと一緒に、私も教員として心を成長させてもらっています。
感謝の思いで 人 物の存在を受け入れられる時 人は皆 奉仕の心に生きている
出会いはますます深まり 互いの運命を重ね 補う 関わりが持てる
仕事に成果を上げる人は皆 多くの出会いを生かし 奉仕する心に満ちている
自ら相手を受け入れ 関わる気持ちが 働く意識を生み出し 成果につながる
感謝の思いで
人 物の存在を受け入れられる時
人は皆 奉仕の心に生きている
出会いはますます深まり
互いの運命を重ね 補う
関わりが持てる
仕事に成果を上げる人は皆
多くの出会いを生かし
奉仕する心に満ちている
自ら相手を受け入れ 関わる気持ちが
働く意識を生み出し
成果につながる