No. 998

なくならない価値あるもの
「家族の絆」と気付いて
(静岡県KY/70代女性/主婦)

築50年以上の我が家。夫が早くに他界し、この家で、4人の息子を必死に育てた日々を思い出します。今は、子供もそれぞれ家庭を持ち、家に残されたのは私一人。最近、三男夫婦が「家を建て替えて、一緒に住もう」と言ってくれました。ありがたくて、夢と希望でいっぱいでした。

息子との関係が気まずく

ところが、すぐ問題が起きました。息子が選んだ建設会社は、あまり評判が良くないので、私がどうしても嫌な所。「その会社だけはやめて!」と言ってしまったのです。

三男は、私に内緒で建設会社との打ち合わせに行くようになりました。会話もなくなり、夢と希望に満ちていた私の心は一変。その間も、新築の話はどんどん進み、ただただ心が苦しい日々が始まりました。

人生を支える確かなものは

車なら、気に入らないと買い替えられますが、家だとそうはいきません。このままではまずいと葛藤する中で、『友輝』の神示に目が留まりました。「土地、建物、金・財産、家柄。全ての価値は、寿命の中で消えてゆく。「人生」を守り、導く『生きる』力の真実を知って、生きるべし」。

建物は、何十年かすれば消えてなくなる。「家族の心のつながり」こそ、一番こだわらなければならないもの。家族の存在が、人生を守る力にもなると知りました。こんなに大事な「家族のつながり」を自ら断ち切ろうとしていた…大きな気付きでした。

まず最初に言っていたのは…

しかも、それは、今に始まったことではなかったのです。「私が育ててきたじゃない」。根底にあったこの思いを、神の教えで変えていきたいと思いました。今までは、子供たちとの会話で、まず伝えるのは、“自分の”意見。それをやめて、まず、“子供たちへの”ねぎらいや感謝。一番に伝える言葉を変えていきました。

三男が、「母さん、図面見る?」と声を掛けてくれました。その頃の私の心は、「息子たちが住みやすい家が一番」と思え、こだわりは消えていました。「見なくて大丈夫だよ」と言いかけて、「見せて」と頼みました。私に歩み寄ってきてくれた、息子の「心」がうれしかったからです。家の完成は来年で、みんなで楽しみに待っているところです。

気付きの成果は次々と

実は、私は、長男とも折り合いが悪かった時期があります。「お母さんの言い方がきつくて、傷つく」と言って、家を出ていきました。今、その長男との関係まで良くなりました。孫のことなど頼ってくれるし、意見が食い違っても、「こっちはどうかな?」と普通に話し合えるのです。

この間、長男が「よく女手一つで4人も育てたなー」と言ってくれました。親として最高の言葉…。やっと心の苦しみが取れて、晴れ晴れしています。神と出会い、大きなお守りの中でここまで来られました。土地や建物よりも残したい、家族の心の道。和を持って暮らし、絆を深めていきます。

「人生」を支える確かなもの(存在)とは何か
社会が求める物質価値――土地 建物 金・財産 家柄
 全ての価値は 寿命の中で消えてゆく
 なれど 「運命」は 一人一人の人生に 喜び 生きがいを与える力
 「人生」を守り 導く「生きる」力の真実を知って 生きるべし

「人生」を支える
     確かなもの(存在)とは何か
社会が求める物質価値――
    土地 建物 金・財産 家柄
 全ての価値は 寿命の中で消えてゆく
 なれど 「運命」は
    一人一人の人生に
      喜び 生きがいを与える力
 「人生」を守り 導く
    「生きる」力の真実を知って
             生きるべし

『友輝26』46ページ(中略あり)