No. 994

「仕事=逃げ場」は誤り!
心安らぐ家庭を目指して
(京都府AI/70代女性/主婦)

私は、美容師の仕事にやりがいを感じてきました。でも、家庭も大事。どんなに忙しくても、家事はキチッとこなし、付き合いのお茶飲みすら行ったことはありません。それなのに、夫に「仕事と家、どっちが大事や!」と怒られたのは、一度や二度ならず…。

夫は、神経質で心配性なのだと思います。私が出掛けるときは、「ガス栓は閉めたか?」「外でマスクを外すなよ!」と、それはもう、ぐじぐじぐじぐじ。逆らえば大声で怒られる。でも、我慢すれば収まる。「はーい」口ではいいお返事をして、心で反発。実は、仕事をしている時が、一番ルンルンだったのです。

私の中に放置していたもの

今年、43年続けた仕事が一区切りしました。数時間一緒にいるのも苦痛な夫と、朝から晩までベッタリ。“逃げ場”を失った気持ちになりました。しかし、家にいる時間が長くなって、神の教えを学ぶ時間も増えました。そこで初めて、ずっと放置してきた自分の「冷たい心」に気付いたのです。

夫は、夜中に体の痛みで起きることがあります。検査しても、異常なし。マッサージしつつ、「取り越し苦労するさかいや」心で責めました。夫が風邪をひいたら、看病しながら「不注意でそうなるんや」。口には出していません。でも、心の奥底に潜んでいる「冷たさ」。それが言葉に乗っかって、夫婦仲に影響を及ぼしていたのでしょう。

変わり始めた夫婦の関わり

「70年使ってきた、私の冷たい心を取ってください」そう祈願しました。考えると、夫も優しいところはあって、洗濯物を取り込んでくれたりします。でも、「取り込んだだけで、畳んでないから」と、感謝は伝えませんでした。そうした冷たさを、一つ一つ取り除いていきました。「ありがとう、助かる」を積み重ねるうちに、夫が大声で怒ったり、ぐじぐじ言ったりする回数が減っていきました。

我慢もやめました。「お父さんはそう言うけど、私はこう思うで」と言うと、「そんなん言うたって!」と怒鳴られるかと思いきや、「それも分かるけどな」と、穏やかな言葉が返ってきました。

仕合せへの手応え

今、夫が夜中に起きる回数が減っています。起こされても、「大丈夫?」と声を掛けて一生懸命さする…、そんな自分に変わってきました。最近は、夫が、趣味の写真撮影がてら、私をドライブに連れて行ってくれます。これまでは、声すら掛けてくれなかったのに…。さらにうれしいことに、夫と息子の仲まで良くなり、親子の会話が弾んでいます。

家庭が大事なことは、前から分かっていました。でも、「心が安らぐ場」とまでは見ていなかった私です。自分の冷たい心の膜が一枚一枚剥がれて、魂が安らぐ温かい家庭へ…じわりと上がってきた手応えがあります。

――悔いなき人生 基なすものは 「和のある家庭」――
 魂安らぐ家を願い求めて 人生歩む
    自然と 神の教えが心に残ると申す
教えは「真理」 ただただ心かけて実践すべし
 実践重ねるほどに 会話も増えて 存在通して 支え合える家となる

――悔いなき人生 基なすものは
        「和のある家庭」――
 魂安らぐ家を願い求めて 人生歩む
  自然と 神の教えが心に残ると申す
教えは「真理」
    ただただ心かけて実践すべし
 実践重ねるほどに 会話も増えて
   存在通して 支え合える家となる

『真実の光・神示 平成18年版』181ページ