3年前に肺がんの摘出手術を受けた夫。ご守護の中、薬がぴったり合い、以前のようにそば屋を営業していました。ところが今年、転移が見つかったのです。しかも、ステージⅣ。ぼうぜんとする夫に、私は「一緒に乗り越えようね!」と言うのが精いっぱいでした。
本音の会話で許し合えて
神が、私に「気付かなくてはいけないところがあるよ…」と教えてくださっている気がしました。心当たりはありました。神の教えで何度も学んでいる「本音の会話」。神には本音を打ち明けても、夫に対しては我慢していることが多々あったのです。
それが爆発し、夫にバーッと言って傷つけていた自分。逆に、夫の発言をいつまでも引きずっている自分もいます。私にも、夫にも「流せていない思い」があると感じたのです。それを優しく伝えたら、夫も初めて本心を吐露してくれました。「ずっと一人で抱えてきたんだね。ごめんね」と謝る私に、夫は「お互いさまだよ」。以前なら感情的になっていたはずなのに、不思議と最後には穏やかな空気が流れていました。
家族の存在が頑張る力に
そこからです。夫の表情が吹っ切れたように明るくなったのです。その顔を見た瞬間、しっかり支えようという気持ちが、さらに湧いてきました。夫が弱音や愚痴を吐いたとき、少しでも心が安定するように丸ごと受け止め、「一緒に頑張ろう!」と、不思議と本心から励ませたのです。
夫が入院すると、面会が難しくなりましたが、「家族の心が一丸になると、治る確率が高まる」と、神の教えを心に刻み込み、娘や息子とエールを送りました。精神世界は不思議です。夫の気持ちが切り替えられていくのが分かるのです。夫からのメールに、「よし、治療頑張るぞ!」など、前向きな言葉が並ぶようになりました。
神に守られていることを確信
そんな中、夫から届いた「がんが小さくなったってよー!」とのメッセージ。思わず涙があふれました。
夫は、同室の方から「あなたと話すと心が救われる」と感謝されたそうです。本人としては、ただ話を聞いているだけだそうですが、看護師さんにも、「ここに来ると心がほっとする」と言われたとのこと。「すごいじゃない、お父さん!」。重い病を抱えても、こんな前向きでいられるなんて…と感動し、神のご守護を確信したのです。
今、短時間ながらもそば屋を再開し、2人でお店に立っています。先日、子供たちに「『お父さんとお母さんの子で良かった』と言ってもらえるように頑張るね」と言うと、「そんなん、とっくに思ってる」と言われました。昔は距離を置かれたこともあっただけに、本当にうれしかったです。家族の心の絆が、ぎゅっと深まっています。
自ら「教え」に気付きを得て 心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に 明るく優しい薫りが漂う
その時 「心」は「運命」に重なり 信頼し 支え合う気持ちが 家庭に芽吹く
人間は 「運命」の力で 重なり 補い合う環境に 心明るく 強く「生きる」人と成る
自ら「教え」に気付きを得て
心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に
明るく優しい薫りが漂う
その時 「心」は「運命」に重なり
信頼し 支え合う気持ちが
家庭に芽吹く
人間は 「運命」の力で
重なり 補い合う環境に
心明るく
強く「生きる」人と成る