歯科衛生士になって、40年の歳月が過ぎようとしています。昨年には、60歳の節目を無事に迎えることができました。
今できることに尽くす
就職して任されたのは事務仕事。引っ込み思案の私は、人間関係がうまく築けず、いつも独りぼっち。何より、歯科衛生士の資格が生かせないので、ここは合わないと思いました。他の人がみんなすてきに見え、一人ぽつんと取り残された気持ちになり、いっそ転職しようかと考え始めました。
信者になったのは、この頃です。「誰もが花が咲く良いものを持っている」と聞き、自信のない私は、大変うれしくなったのを覚えています。お掃除しかできない…じゃなくて、お掃除ができる。お茶出しも、ただ入れるんじゃなくて、心を込めて入れようかな…。そんなふうに「心の向け方」が変わったのです。そのうち、来られる方が「あなたに会えて良かったわ~」などと、声を掛けてくださるようになりました。生まれて初めて感じた「やりがい」でした。
「背景」に目を向けると…
結婚後、子育てや義父母の介護で、職を退きましたが、数年たって、「どうしても有資格者が必要だから、戻ってほしい」と連絡を頂き、乳幼児検診を担当しました。
育児は思うようにいかないだろうから…と、そんな「背景」を思いながら話していくと、涙を流して「来て良かった」「ありがとう」と言ってくださるお母様方…。私こそ喜びを頂き、「仕事は、報酬を得ることではない」という神の教えが身に染みたものです。
その後もご縁が広がり、休日急患診療所や保健所など、気が付くと選べるほど仕事を頂き、あちらこちらで働かせていただきました。「仕事は人が下さるもの」。これも、神の教えのとおりと思います。
子供の虫歯が見つかったとき、母親に「お菓子は駄目ですよ」ではなく、「お芋なら大丈夫ですよ」。そんなふうに伝えると、肩の力が抜けたようなお顔をされます。高齢者はうまく歯が使えず、投げやりになる方も多いですが、その「背景」に目を向けると、一人暮らしで、寂しさを抱えている場合も多いです。「一緒にお口の体操、頑張ってみませんか?」と声を掛けていくと、その気になられ、やがて「食べる楽しみが出た」「今までどんな薬も効かなかったのに…。あなたのおかげ」と言ってくださるのも大きな喜びです。
誠実に向き合う心が実って
3年前には、国から厚生労働大臣表彰を頂きました。パートの私が…、信じられないほど光栄です。ありがたいことに、今現在も引き留めてもらい、少しですが、仕事をさせていただいています。
「真面目に働くことなり。小枝はやがて大木となる」。ずっと支えにしてきた神示です。私のように臆病で、人付き合いが苦手な者でも、神は応援してくださると言い切れます。気が付けば克服できていた自信のなさ。自信は「持っている」のではなく、神から「頂いている」。そう思います。
仕事は 報酬を得ることではない
「運命」を社会に奉仕することで 万人 万物の縁が深まり
「愛」「信頼」「期待」と 互いの思いが重なり 深まることで生まれる感慨
「教え」を学び 「真理」に生きるほど
「心(運命)」磨かれ 社会に奉仕する人(存在)と成る
仕事は 報酬を得ることではない
「運命」を社会に奉仕することで
万人 万物の縁が深まり
「愛」「信頼」「期待」と
互いの思いが重なり
深まることで
生まれる感慨
「教え」を学び 「真理」に生きるほど
「心(運命)」磨かれ
社会に奉仕する人(存在)と成る
『真実の光・神示 令和3年版』143ページ(中略あり)