No. 968

育った環境のせい?
心が重ならない本当の理由
(愛媛県NK/60代女性/主婦)

神示教会カレンダーに載っていた神示、「いかに苦しいことあろうとも、いかに悲しいことあろうとも、愛の支えは心を潤す」。「お父さんと私やね」そう言うと、夫は照れくさそうに笑いました。こんな日が来るとは、思ってもいませんでした…。

自由奔放に育った私と違い、夫の家は厳格で真面目。私がテレビを見ながら話し掛けても、夫は返事をしてくれません。お笑い番組は、「消してくれ」と言われました。神の教えで夫婦の会話の大切さを学び、実践しても、全く続かない会話。心は苦しいばかりでした。

転機になった出来事

半年ほど前、歯に激痛が走りました。病院に行けば簡単に治るだろう…。しかし、痛みは治まらず、「つらい」の言葉すら話せないのです。三叉(さんさ)神経痛という、私には正体不明の病で、なぜ自分がこうなるのかと気持ちが追い付かなくなりました。

こんな時こそ夫を頼ればいいのに、それができない自分には気付いていました。気難しくてすぐ怒鳴るし、話し掛けても無視されるから…。ところが、日に日に元気をなくす私に、夫は数えきれないほど「大丈夫かね?」と気遣ってくれました。

私が知っている夫は…?

神の教えで、「夫婦の会話は何でも話すこと。『蚊に刺されてかゆい』でも良い」と学んだ時、それならできると気が楽になりました。夫は聞き流すか、無視かなと思いつつ、勇気を出して話し掛けると、予想に反し、何と全てに返してくれたのです。

痛くて話せない時、隣にいてくれる安心感。病院に付き添い、医師に伝えてくれる優しさ。夫は、まるで自分の病気のように一緒に闘ってくれ、感激しました。そして、本当に申し訳なかったと思いました。私は、夫の一部分だけで、「頑固で気難しい人」と勝手に全体像にして、虚像をつくり上げていたのです。

思えば私のかつての会話は、相手の都合や状況を考えず、自分の思いだけで話し掛けていました。「教えを学んでいる私が正しい」という思いも、あったように感じます。だから、夫に「偉そうだ」と言われたのです。どうしてその言葉を聞き流してしまったのか…。あれだけ神が、“夫婦の会話”の大切さを教えてくださっていたのに。今回のことがなければ、深く考えず、挑戦もせず、後悔してもしきれない人生になっていたでしょう。

心が通い合った格別な時間

私の心が安定した頃から、不思議と治療の効果が上がり、少しずつ薬の量が減っているのです。時に痛みが出ても、冷静に受け止められています。

ある日の病院帰り、夫に「ハイカラなお店があるけん、行ってみる?」と誘われ、着いたのは今風のカフェ。外食と言えば、うどんかラーメンの夫が「ハイカラ」だなんて。夫の優しさを知れたこの日のことを、私は一生忘れないと思います。これからも、「夫婦2人で一緒に…」時間を積み重ねていきたいです。

――出会いに感謝し 思いを語る――
 家族の心重なり合うほど 真の「仕合せ」 我が家に根付くと申す
 和心が二人の出会いをますます深め 「仕合せ」の輪が広がってゆく
 真の「健康」手にする極意に通じる

――出会いに感謝し 思いを語る――
 家族の心重なり合うほど
    真の「仕合せ」
        我が家に根付くと申す
 和心が二人の出会いをますます深め
    「仕合せ」の輪が広がってゆく
 真の「健康」手にする極意に通じる

『真実の光・神示 平成23年版』115ページ(中略あり)