仕事に行けば不平不満がたまり、家でもたまる家族へのイライラ。でも、爆発することもなく、平和を取り繕う。その分、心には負担を感じていた…これが、かつての自分です。
浮き彫りになっていく修正点
「祈願すれば変わるだろう」という考えをよそに、祈願しても、祈願しても、変わらない心。このままじゃいけない! その思いを原動力に、本気で学び始めました。『理知の真理』を何度も読み、そもそも、なぜ自分はこんなにイライラしてばかりなのか? ひたすら心を掘り起こし…。やっと見つけ出したのは、自分の本心です。
「俺はちゃんとやってるのに」と責める心。その根本にあった、ねたみ、やっかみ。そこに気付き、「この心を取りたいです」と、本心をそのまま祈願していきました。これまでの祈願は、ただ「穏やかな心にしてください」と、漠然としていました。“本気の祈願”をつかんだ思いでした。
すると、あんなにカッカしていたのに、「まあいいじゃん」の気持ちが芽生えてきて、「あいつの家は介護が大変だから、定時で帰っても仕方ない」などと、心に幅が出てきました。気付けば、心は穏やか。周りの状況は何も変わっていません。私自身の心が、相手の行動や発言といった「表面」ではなく、「心の奥」にある事情や思いを察しようと変化したのです。
表面ではなく、内面を見る努力
そんな中、妻が緊張型背筋痛になりました。ストレスから来るとの診断でしたが、妻は「それはない」と言います。現に、30年間けんからしいけんかもなかった私たちです。しかし、自分がそうだったように、妻も本当はいろいろ我慢していたのかも…と思い、しっかり話し合うと、「家事が重荷で…」と打ち明けてくれたのです。
妻がつらくなる前に、自分から「これ手伝うよ」と声を掛け、毎晩、肩と背中のマッサージ。友人との外出を好んでいた妻が、「あなたと一緒にいたい」と家にいることが増えました。自分は疎まれていないんだと思えて、うれしかったです。
神のご守護を確かに感じて
ある日の親子の会話です。息子に「俺、変わったかな?」と聞いたら、「うん」という返事。続けて「でも、昔は怖がってたこと、知ってた?」。全然知りませんでした。私がガンガン言うから、話さなかったのだそうです。その息子も、近頃は、問題があってもなくても、いろいろな話をしてくれ、家族で穏やかに過ごせる今が仕合せです。自分だけが平和を取り繕ってきたと思っていましたが、そうではなかった我が家…。
的を射た祈願ができれば、あちこちで神のご守護を感じられることを確信しました。一人では、決して変えられない心を変えていける、この神示教会の環境に感謝しています。
「人生」を楽しみ 思いを残さぬために
人生の折々に起きる悩み 迷いの一つ一つを
「真理」を知り 悟る好機と受け止める度量がほしい
その時 人は皆 「教え」の深さが見える
「教え」が示すこの世の不思議が悟れる人は皆 「心」明るく軽やかになる
「人生」を楽しみ 思いを残さぬために
人生の折々に起きる悩み
迷いの一つ一つを
「真理」を知り 悟る好機と
受け止める度量がほしい
その時 人は皆
「教え」の深さが見える
「教え」が示す
この世の不思議が悟れる人は皆
「心」明るく軽やかになる
『真実の光・神示 平成30年版』169ページ