(岩手県ST/50代男性/会社員)
私は短気な性格から、人とぶつかることが多く、転職を重ねてきました。家でも自我を貫き、妻を責める日々。妻に強く当たる私の姿におびえて、まだ幼かった娘が何年も口を利いてくれなくなったほどでした。
もろもろの対人関係で味わってきたつらく切ない心を救ってほしくて、教会で神の教えを学びました。その中で、人の心を大切にする重要さが次第に見えてきたのです。人を思いやって接していくと、思いやりが返ってくることを味わい始めました。そこから、多くの支えがあってこその自分と気付き、「感謝の心で人と接したい」「感謝の思いを表そう」と努めるようになったのです。
家の中で家族の気持ちを思いやり、感謝を伝えるうちに、笑顔が行き交う家庭に変わりました。共働きで疲れている妻のために、料理も作ります。二十歳の娘とはスマホのラインを開通できました。あれこれ気遣う私の言葉に、短いながらも優しい一言が返ってきます。
いろいろな場面で相手との会話が弾み、以前ならかーっとなっていたことでも、一呼吸置いて、穏やかに応じられるようになりました。
今は縁あって、職場の支配人の立場を頂いています。難しい対応を迫られる状況が次々に押し寄せても、不思議と穏やかな気持ちで臨めます。関わる人のために精いっぱい尽くしていくと、周りから「頑張っているよな」と言われ、ありがたく思います。
昔とは比較にならないほどの居心地の良さを実感するたびに、心が変わると、環境が変わり、生きがいを味わえることを確信しています。毎日晴れやかな心で、感謝あるのみです。