No. 155

人から愛される人生を手に

(青森県JA/70代男性/無職)

最近のあおり運転の話題を耳にするたびに、昔の自分が恥ずかしくなります。あおりこそしませんが、前の車のスピードが我慢できず、何台も追い越す私の運転は、短気そのものだったからです。

会社でも、部下がミスをすると、「しっかりやれば、こんなミスをするはずがない!」と怒りました。当時の私は、ささいなことでイライラし、相手を責め、人を近づけない雰囲気でした。周りも必要なこと以外、私には関わらなかったのです。

そんな私が、神の教えを学ぶようになると、反省することばかりでした。自分の価値観で相手に求め過ぎていたことや、人を生かす心遣いに欠けていたことに気付いたのです。それからは、相手の話をよく聞き、褒めるところは褒める努力をしました。すると、相手も自分の思いに応えてくれるようになったのです。いつしか、「会社も大きく変わったが、一番変わったのはあなただ」と言われるまでになりました。「励ましてくれたあなたのおかげで今がある」という言葉に、人から必要とされ、感謝される、この上ない喜びを味わいました。

神の館で学ぶうちに、人が近寄ってきてくれる、愛される人生を手にできました。退職した今も、地元の人たちに頼られ、心が満たされています。何より長い年月、短気な自分に付いてきてくれている妻に心から感謝。これからの人生は、妻と仲良くゆったりと、過ごしていきます。