No. 875

「実体」を言い訳にしない
新婚時代のような仕合せを
(横浜市TC/60代女性/主婦)

仕事から帰ってきた夫の様子が、いつもと違いました。酔っ払いのように足元がふらつき、ろれつも回りません。救急車で病院に行くと、脳出血との診断。それでも、すぐに異変に気付けたおかげで、まひも残らず、大きなご守護を頂いたのです。

神には感謝してもしきれない一方で、私の心は複雑でした。夫の家系は高血圧、脳疾患の人が多く、実際、夫は20年ほど前にも脳出血で倒れています。これが我が家の「実体」。「夫はまた倒れるのでは」という不安と、「実体だから仕方ない」という諦めを、ずっと抱えてきました。しかし、このまま実体のせいにしては何も変わらないと思い、本気で夫婦で歩んできた道を振り返り、見詰め直しました。

神が「私に」下さったチャンス

新婚時代はあんなに楽しく語り合えていたのに…。子供が生まれると、子供が一番。親の介護が必要になると、親が一番。「夫も私も、神の教えを学んでいるから大丈夫」。でも、その教えにある、仕合せの一番の土台、「夫婦の関わり」がいつしか二番、三番になっていたのです。

長い時間かけてできたズレを、そう簡単に修正できないだろうな…と考えていた頃、夫の言動がおかしいと気付きました。「あれ持ってきて」と言われ、手渡すと「これじゃない!」と大激怒。感情のコントロールが難しいのです。医師から「言葉が出にくいだけでなく、奥さまが言ったことも理解していないかもしれません」と言われました。切なさが増した心に、教えが染み込んできます。相手の話をよく聞き、自分の考えを伝える。教えを実践するチャンスを、神が「私に」下さったと思ったのです。

夫が言葉に詰まっても、心から耳を傾けたら、ちゃんと夫の思いにたどり着けました。ある日、頂き物のさくらんぼを娘に届けたいと言い出した夫。でも、ほんの一握りの量です。「渡さなくていいんじゃない」と言いかけて、「どうして届けたいと思うの?」と聞きました。「娘と孫に会いたいから」。そこで夫と届けに行くと、娘も孫も殊の外大喜び。夫は一日中ニコニコしていて、神の教えの実践ってこういうことなんだ…と深く実感したのです。

「実体」はもう怖くない!

夫が倒れて4カ月がたった今、脳にあった影は消え、会話も普通にできます。その様子を見て、医師たちは「もっと悪くなってもおかしくないはずなのに…」と、口をそろえて不思議がるのです。

リハビリの帰り道。散歩がてら季節の花を見るなど、私たち夫婦の間にゆったりした時間が流れています。「ゼロからのスタートだな」と言う夫。もう「実体」は怖くありません。今、私の心は新婚時代に戻ったような喜びにあふれています。

有限の命(人生)を 夫婦で支え 補い合う 「歩み」を貴ぶ二人であれ
 運命の力の尊さが 悟れるほどに 人間は 家族を守るために「運命」を磨く
 夫婦仲良く 互いの運命を重ねて歩む姿(人生)に
    家族の心は安定し 家族それぞれの運命は磨かれ 実体は高められてゆく
夫婦で「教え」を学び 「真理」で触れ合う家庭をつくる
 この思いが夫婦二人の心を 深く 強くつないでゆく
二人で歩む「人生」の先に 希望と「開運」が待っている

有限の命(人生)を
    夫婦で支え 補い合う
      「歩み」を貴ぶ二人であれ
 運命の力の尊さが 悟れるほどに
  人間は
   家族を守るために「運命」を磨く
 夫婦仲良く
  互いの運命を重ねて
      歩む姿(人生)に
    家族の心は安定し
     家族それぞれの運命は磨かれ
      実体は高められてゆく
夫婦で「教え」を学び
  「真理」で触れ合う家庭をつくる
 この思いが夫婦二人の心を
    深く 強くつないでゆく
二人で歩む「人生」の先に
    希望と「開運」が待っている

『真実の光・神示 令和2年版』86ページ(中略あり)