夫も義父も見送り、我が家は87歳の義母、次男、私の3人暮らし。義母は物忘れがひどく、何度言っても粗相してしまい、「また?」とイライラの毎日です。「喜びの声」を読むと、自分の心一つで、家族の認知症がストップした…などという話がありますが、不思議で仕方がありませんでした。
一方、次男は「おばあちゃんのおむつ、片付けておいたよ~」と優しい態度。隣に住む長男夫婦も、孫と遊びに来ては、義母に温かく声を掛けています。自分が恥ずかしくなりました。口では、義母に「ごめんね」「ありがとう」と言っても、それより勝っていたのは「また失敗して!」と責める心。その「またか」の心は、口に出さずとも義母に伝わっていたのでしょう。「人生は有限」という神の教えを思い出し、悔いを残したくなくて、義母に「今まできつい言い方してごめんなさい」と心から謝りました。
相手の「心」に気付く努力
義母はおむつ交換を嫌がり、いつも「臭うから早く替えないと!」と一苦労でした。でも、デリケートなことだから、義母の中には、恥ずかしさや申し訳なさもあったと思います。その「心」に気付いたのです。
私が「かぶれちゃうよ。お義母さんがつらいと私も悲しい」と伝えたら、「そうだね、替える」と即答。でも、「みんなに迷惑掛けるし、私なんか死んだ方がいい」と言うのです。思わず、「そんなふうに思わせてごめんね」と、ぎゅーっと抱き締めました。私の腕の中で、義母は大粒の涙をぽろぽろ流していました。
自分からも伝えた本音
不思議な話ですが、気が付くと、義母の物忘れがストップしているのです。本など読まなかったのに、『実りの光(みち)』を開いて、「いいこと書いてあるねえ」としみじみ。私が「喜びの声」を音読すると、涙を流しながら聞いてくれ、今では2人の日課です。
私が仕事の日には、ご飯を炊いて帰りを待ってくれています。時々大量に炊いていることもありますが、冷凍すればいいや…と腹が立ちません。義母が家族の役に立とうとしてくれる「心」がうれしいのです。
義母は、「あんたや孫が長生きしてねって言うてくれるから、90歳でも100歳でも頑張る」と宣言しています。神魂の儀も申し込み、みんなでその日を楽しみに待っています。
私に「すごく仕合せ」と何度も言ってくれる母。だから、私も「お義母さんと一緒にいられて仕合せ」と伝えました。「私、夫を亡くして寂しかった。でも、お義母さんがいてくれて、子供や孫もいてくれる。だから仕合せだよ」と、初めて本心が言えたのです。私たち家族が仲良くしている姿に、亡き夫や義父も、安心していることと思います。
人間は 家族との関わりの中で 生涯を歩み 「心の道」をつないでゆく
人間は誰も 老いて 終日を迎えてゆく
その時 家族の縁が 悔いを残さず「生きる」 心の支えと成る
「教え」が家族の心をつなぎ 声掛け 支え合って「生きる」意味(価値)が悟れる
「教え」に生きる家庭 家族は
会話にあふれ 互いの「運命」を重ね 補い合って「生きる」強さがある
人間は 家族との関わりの中で
生涯を歩み
「心の道」をつないでゆく
人間は誰も
老いて 終日を迎えてゆく
その時 家族の縁が
悔いを残さず「生きる」
心の支えと成る
「教え」が家族の心をつなぎ
声掛け 支え合って
「生きる」意味(価値)が悟れる
「教え」に生きる家庭 家族は
会話にあふれ
互いの「運命」を重ね
補い合って
「生きる」強さがある
『真実の光・神示 平成29年版』14ページ(中略あり)