No. 1765

突然のリンパ腫を機に
信頼で結ばれた夫婦へ

(北海道YO/60代女性/主婦) 

ある日、突然足の付け根に腫れ物ができ、検査の結果、悪性のリンパ腫と告げられました。両親を二人とも末期がんで亡くしている私。「ついに来たか…」という思いでした。その時、目に飛び込んできたのが、私以上に心配し、深く落ち込む夫の姿。「夫のためにも、しっかり治そう」と、落ち着きを取り戻せたのです。治療に向けて、夫の存在がどれほど心の支えになったか知れません。 

両親と同じ道を歩んだかも…

実は、私の両親は離婚をしています。そのため、家庭の温かさを知らずに育ち、若い頃は結婚に前向きではありませんでした。縁あって夫と一緒になってからも、うまくいかないのでは…という不安が、心のどこかにあったのです。ぶつかり、擦れ違うと、すぐに「価値観が合わない」「無理に一緒にいるよりも、別の道を歩んだ方がいい」という考えがよぎります。そのたびに、神の教えに触れて、「歩み寄ろう」「理解しよう」と心を立て直せたから、二人で歩んでくることができました。もし教えを知らなかったら、私も、両親と同じ離婚という道をたどっていたかもしれない…。自分が、最大限の神の守りの中にいることに気付きました。 

次々と不思議が起こって

私のがんは、進行がゆっくりで、初期の段階で発見できたのは、「10年に1人の割合」と医師が驚くほど珍しいこと。皮膚の表面にできたから見つけられた上、他に広がっていなかったことも幸いしました。不思議な現象が重なり、放射線治療も順調で、病巣はわずか2週間できれいに消えたのです。和のある家庭は、病気、事故・災難を遠ざける、大きな力があるもの。神と出会えたおかげで、夫婦の心が重なり、大きな病へ発展しなかったことに、心から感謝しました。

愛が薄かったことを反省 

ちょうどその頃、「家族を思う愛情(こころ)が弱い」(『真実の光・神示 令和5年版』94ページ)という神示に触れました。思い浮かんできたのは、私を案じてくれた夫の姿でした。こんなにも思ってくれている夫に対して、どれだけ愛情を持っていただろうか…と省みたのです。仕事から帰ってきて、話し掛けてくれる夫に、上の空で相づちを打っていた私。妻としての気遣いも欠けていました。いつの間にか、夫の存在が「当たり前」になり、感謝の気持ちがすっかり欠けていたことに気付いたのです。夫婦仲は良く、何の問題もないと思っていましたが、それは優しい夫が受け止めてくれていたから…。自分が妻として、もっと夫に愛情をかけ、温かい関心を持って触れていこうと決心しました。 

小さな心遣いの積み重ねから

それからは、夫が帰宅したら、「お帰り」と顔を見て伝える。「ありがとう」のひと言も、心からの感謝を込める。「鼻声だけど大丈夫?」など、夫の体調を気遣う。事後報告が多かった会話も、夫の意見を聞くことから始めました。一つ一つはささやかでも、それを積み重ねていくうちに、会話が広がるように。夫婦の間に心の絆ができている手応えが生まれたのです。 

味わえないはずの家庭と健康が

今では、夫も積極的に家事を手伝ってくれます。「いつもありがとう」「あなたのおかげ」など、信頼の言葉が飛び交う毎日です。こんなにも穏やかで、仕合せな家庭を手にできるとは思ってもいませんでした。 

リンパ腫の経過観察も異常なく、本当に病気だったのだろうかと思うくらいです。今回の病気は、我が家は大丈夫と思い込んでいた私に、「まだまだ足りない部分があるよ」と神が教えてくださったと思えてなりません。再発しやすい病気ではありますが、不安はゼロ。神が教えてくださる、和のある家庭の価値を存分に味わっています。これからも、ますます信頼で結ばれた夫婦を目指していきます。 

信者は「真理」で家族に関わる
          思い(愛)が薄い
 家庭は
 「実体」を高め合う場(環境)と
             気付いて
     「教え」で関わる努力が必要
「教え」を家族で学び
      気付きを深めるほどに
  家族の心は重なり 奇跡に救われる
 病気 事故・災難もなく
    心休まる環境へと変わって行く

『真実の光・神示 令和4年版』164ページ(中略あり)