No. 134

「見守る」心が実践できて

(石川県YM/60代女性/パート)

保育園に行っている孫が、最後の運動会を控えた前日のことです。娘と電話で話していた時、「足をひねってしまったけれど、親子競技には、私が出るから」と、言われました。私は、何事にも積極的で、前へ前へと出て行く性格です。ただし、良かれと思うあまり、人の意見を聞かず、相手に引かれてしまうこともありました。この時も、娘の足が心配、最後の運動会だから私も参加したいという気持ちが膨らみました。いつもなら、娘の気持ちも聞かず、「私が出る!」と言っていたと思います。

しかし、ふと、日頃学んでいる神の教えを思い出したのです。「私は祖母の立場なのだから、出過ぎてはいけない」「娘の子育てを温かく見守ろう」という気持ちになりました。「無理しないでね。代わりに出ることもできるからね」と、穏やかに伝えている自分に驚きました。

翌日、娘から「私は足が痛いから、やっぱり親子競技にはお母さんが出て」と頼まれました。教会で学んだ祖母としての立場を越え、自分の思いを優先していたら、娘とけんかになっていたことでしょう。家族と穏やかに会話ができ、娘から頼ってもらえたことも、孫と一緒に参加できたことも、とてもうれしく思いました。