No. 862

壊れかけた夫婦関係を修復
私たちなりの円満のコツ
(北海道KT/70代女性/主婦)

結婚して50年になりますが、正直、ここまで続くとは思ってもいませんでした。夫は気難しい上に怒りっぽく、話し掛けると「何だよ!」「関係ねえ!」などとけんか腰。友人に相談すると、「いっそ話をしない方がいいのでは」と言われ、なるほど、そうかと思いました。しかし、一生夫婦として暮らすことを考えると、このままではいけないとも思い、教務相談を受けたのです。

性格がきついのはどっち?

これほど自分の性格について考えたことはなかったかもしれません。男兄弟の中で育った私は、男女(おとこおんな)タイプ。夫の言動に、「何だその態度!」と応戦する私の言葉が、夫をさらにカチンとさせていたとは思いもしなかったです。

神の館に行くたびに、一生懸命教えを学んだつもりです。たちどころに変化が現れ始めました。ある朝、畑に行くと、私が大切に育てていたぶどうの木が、2本なくなっていました。すくすく育っていたのに! 犯人はすぐ分かり、怒鳴りつける勢いで夫の所へ行きました。

自分の心と態度一つで大変化

カーッとなった私の心に、教務相談で言われた内容がよぎり、急ブレーキがかかりました。「ここに植えてあったぶどうの木、成長していい感じだったんだけど、抜いちゃったあ?」と、自分とは思えないくらい、優しく言えたのです。夫は「雑木だと思った」と、明らかにいつもと違う口調で、申し訳なさそうに答えました。いつもならバトルが勃発する場面なのに、とても不思議なひとときでした。

次の日、畑に行くと、抜いた穴にぶどうの木が2本植わっています。ビックリして夫に聞くと、「捨てた木を拾ってきて、植え直した」と言うのです。それから一週間後、今度は、私が大好きなうどと桜の木を買ってきてくれました。「車庫に置いてあるから、よかったら植えろ」と…。もう、うれしくて、うれしくて、部屋でおんおん泣きました。

夫に「どこに植えようかなあ」と言うと、「どこでもいいべや」と返ってきて、そういう会話ができたのが、まずうれしかったです。先日は、夫に「アイス食べるか」と聞かれ、初めてのことに「食べる!」と、子供のように声を弾ませてしまいました。何だか奇跡が起きたみたい。夢のような毎日です。

毎日が信じられないことばかり

周りからも、言葉にトゲトゲがなくなった、表情が優しくなった、と褒められます。以前は、夫に好物の果物を出しても、素直に食べてもらえなかったのに、今はじーっと私の顔を見てから、おいしそうに食べてくれ、それもうれしいです。

夫が植え直してくれたぶどうの木は、しっかり根付きました。実が成った時には、また会話が弾むことを楽しみにしています。

神示を通し 人の姿を見詰めるのである
 必ず相手の思いが見えてくる
見えたなら 優しく包む我を目指せよ
 会話―― 「心の交流」と悟りて
    相手の心が生き生きと 優しく豊かに広がるように触れること
 そこに 皆の「人生」 生き方も守られるのである

神示を通し
    人の姿を見詰めるのである
 必ず相手の思いが見えてくる
見えたなら 優しく包む我を目指せよ
 会話―― 「心の交流」と悟りて
    相手の心が生き生きと
      優しく豊かに広がるように
        触れること
 そこに 皆の「人生」 生き方も
    守られるのである

『真実の光・神示 平成27年版』18ページ