(群馬県SK/70代女性/主婦)
長年、我が子のことで悩んできました。子供は人になじめず、20年近く引きこもりの状態です。時期が来るのを待つしかないと、私も、夫も半ば諦めていました。
ある時、子供の感情を逆なでしたことで、手が付けられないほど暴れてしまいました。怖くてもう無理だと思い、どうしたらいいのか教えてほしい一心で、教会に足を運びました。
教えを学んでいくうちに、自分が妻としても、母としても家族に関わっていないことに気付きました。夫に対して「向き合ってくれない」と責め、子供が抱えているつらい気持ちも聞こうともせず、腫れ物に触るような感覚だったのです。これでは、居心地の良い家庭になるはずがないと猛省しました。
それからは、家族の思いを聞くゆとりが持てるように神に願い、夫や子供と関わっていきました。特に夫には、自分からいろいろな話をしました。家族の心が安定しないのは、まず夫と向き合えていないからだと思ったからです。子供のことも話し合う中で、向き合ってくれないと思っていたのは私の先入観で、夫は夫なりに子供のことを考えていたと分かりました。「夫婦の心を重ねる」とは、こういうことだと思いました。
今、子供は、以前とは違ってとても穏やかに過ごしています。魂が安らぐ我が家を目指し、これからも歩んでいきます。