(横浜市JT/50代男性/会社員)
私は、自動車ディーラーの店長をしています。初めて任された店舗は十数年間赤字で、販売ランキングはいつも最下位。雰囲気が暗く、従業員も疲れている様子でした。上司からは、「赴任して3カ月で変わらなければ、その後何年やっても変えられない」と言われました。
スタッフを見て感じたのは、「売らなければいけない」ととらわれ過ぎているということです。仕事なので売るのは当たり前ですが、まずは「無理しなくていい」と伝えました。さらに、時間を割いてスタッフとよく話し合いました。すると、売り方が分からず、自己流で対応していたことが見えてきたのです。
商談に一件、一件関与し、とにかくお客さまとの会話を楽しんでもらえるように努めました。スタッフみんなに持ち味がありますから、そこを認めながら一人一人と関わりました。
次第に車が売れ始め、計画台数を達成できるようになってきました。スタッフそれぞれがお客さまに寄り添う中で、喜びや達成感を味わったのです。
3カ月たつと、店は販売ランキング1位に生まれ変わっていました。それから2年目、3年目と連続で黒字を達成。従業員活性度調査のスコア値もトップになりました。
とかく営業は数字の世界で、数字を上げろと発破を掛けられるのが普通です。一人一人が良さを発揮すれば、結果は自然に付いてくると学びました。今後も全員の気持ちを重ねて、「ONE TEAM」で取り組んでまいります。