No. 856

「マンモス母」だった私
イライラ人生からの卒業
(青森県MO/50代女性/介護職)

「お母さんはマンモスみたいに怖い人」。一人息子はそう思っていたようです。私は、四六時中イライラしていました。

ゆとりのなさが苦しみを生む

決して、昔からそうだったわけではなく、結婚してからです。嫁ぎ先のお店の切り盛りに、家事、子育て、実家のこと…。心の器からボトボトこぼれている状態でした。それでも手を抜かずに頑張る強さが裏目に出たのでしょう。夫とは毎日ギャーギャーけんかし、よく夫婦でいられるな…と、我ながら不思議だったほどです。

そんな私と違って、息子はおっとりスローペース。それがまた並外れた遅さで、私のイライラを増長させました。ママ友が我が子の自慢話をしていても、私だけは何も言えなかった…。それも苦しかったです。

荒い自分を変えるために

「お母さんは、僕の悪いところしか言わない」。息子の言葉がずしんと響きました。それまでは、祈願も学びも二の次、三の次。でも、心がどうにも回らなくなって、結局戻ったのは神の教えでした。

私の心の根っこにあるのは「荒さ」。それは言葉だけでなく、家のことは、何でも私が決めていました。妻とは名ばかり、男の役割を果たしていたのです。「優しい言葉が使える自分になりたい」。祈願で神の応援がどうしても必要でした。

スマホをいじる夫に話し掛けて、無反応だと「聞いてるの!?」。津軽弁のきついトーンで言ってしまいます。「相手に合わせて」とは、考えたこともなかったのです。「自分も同じ時に話し掛けられたら嫌だべな。だから、後でもいいべな」。ほんの少し私の心に生まれたゆとり。気付いたら、ここ最近、いや何カ月も言い争いをしていません。何十年もかなわなかった「けんかしない夫婦になる」という夢が、いつの間にかかなっていたのです。

戻ってきた穏やかな毎日

運動が好きな息子は、部活でボクシングに夢中。365日、一日も欠かさず練習します。誰にでもできることではなく、すごいこと。息子だからできること。これまで褒めてこなかった分、たくさん言葉を掛けています。性格がスローな息子に合わせて、ゆっくり、穏やかな口調で…です。

ある日、息子が驚くようなことを言い出しました。「お母さんが変わったんで、僕も信者になる」。「そんなに変わった?」とびっくりしましたが、言われてみれば、自分でも笑顔が増えたと思います。少しずつ、少しずつ…、でも確かに私は変わりました。まるで若い頃に戻ったような、穏やかな心になれたことに感謝です。

人との出会いを大切に 感謝の思いを深めて 触れていようか
 この「心」を身に修めるほど 「運命」が導く心の動きが取れる
 分 立場をわきまえ 心穏やかに 相手の心に重なる言葉が使える
 「心」が高まるほど 家族の心は重なり 会話も増える
――自ら家族に「愛」を向け 家族の思いを受け止め 「愛」を返す――
 「真理」に生きる心の姿が ここにある

人との出会いを大切に
    感謝の思いを深めて
      触れていようか
 この「心」を身に修めるほど
   「運命」が導く心の動きが取れる
 分 立場をわきまえ 心穏やかに
    相手の心に重なる言葉が使える
 「心」が高まるほど
   家族の心は重なり 会話も増える
――自ら家族に「愛」を向け
    家族の思いを受け止め
      「愛」を返す――
 「真理」に生きる心の姿が
    ここにある

『真実の光・神示 平成30年版』165ページ(中略あり)