No. 851

不登校の原因はどこに?
親が切り開く解決への道
(石川県YY/40代男性/飲食店マネジャー)

小3の息子が、突然不登校気味に…。「頭が痛い」「おなかが痛い」と言うものの、その原因が分かりません。このままでは勉強が遅れるし、友達とも疎遠になる。もしかしたら、いじめられているのか…などと思うと心配が募り、妻と2人で「何で行かんのや!」と叱り付ける日が増えました。

私たちを見かねた母が、誘ってくれた所が教会。それまでの私は年に数回参拝する程度、妻や子供たちは信者籍すらありません。しかし、ちょうど息子が学校を休んだ日、「神様の所へ行く?」と聞くと、「うん」と即答したので一緒に行ったのです。

神の館で得た多くの気付き

息子は、職員に話し掛けられて、生き生き受け答えしています。それだけでなく、「好きな教科は道徳!」など、親が知らなかったことばかりを話していたのです。今しかしてやれない、父親という仕事。私は、息子の「学校に行かない」という部分ばかり突っついて、「子供が話したくなる雰囲気」をつくってこなかったのです。

その後、家族そろって出席することになった「実りの集い」子供の授業かと思いきや、殊の外気付きが多い内容。「元気な心をつくるには、何でも話せる家庭が大切」「それは先延ばしにせず、『今』やること」。妻は「それなら早い方がいい」と言って、息子や娘と信者籍を置いたのです。

「バラバラに関わる」をやめる

こうして子供との関わり方を、夫婦2人で相談するようになった私たち。それまではお互い子育てへの考えがあり、バラバラで子供に接して、それでよいと思っていたのです。家で勉強しない息子には「テレビ駄目」「YouTube駄目」とそれぞれガミガミ注意。これでいいのか…、妻と話す中で2人して気付きました。自分たちもネット通販などで、何かとスマホを見ています。「これでは手本にならないね」と話し合い、食事のときは、テレビもスマホもなしで、だんらんの時間を過ごそうと決めました。

息子は、自分の気持ちを話し始めました。「姉ちゃんが中学生になったから、一人で学童に行っても楽しくない」「放課後、おばあちゃんといても、一緒にゲームはできないから寂しい」など…。共働きで、忙しさにかまけて、いかに子供の心をないがしろにしていたか…。大反省でした。

不思議とその頃から、息子は学校に行く日が増え、今では朝、校門が開く前から待って、一番乗りで登校。友達とも元気いっぱいに遊んでいるようです。ハツラツとした姿に驚くやら、うれしいやら…。息子が「パパ、パパ」と慕ってくれる「今」この時も貴重な時間。一日一日大事に子供たちと向き合っています。

我が子に伝える「思い」を 夫婦で共有せず
    父 母それぞれに「思い」を伝えていては 子供の心は迷うばかり
夫婦で「教え」を学ぶほど 二人の考えは重なり 共感 協調する思いが生まれる
 夫婦の会話がある家庭に 子供の心は安定し 自ら思いを親に語り始める
 「教え」のある家に 家族の心は重なり 運命を重ね 補い合ってゆける

我が子に伝える「思い」を
  夫婦で共有せず
    父 母それぞれに
      「思い」を伝えていては
        子供の心は迷うばかり
夫婦で「教え」を学ぶほど
  二人の考えは重なり
    共感 協調する思いが生まれる
 夫婦の会話がある家庭に
    子供の心は安定し
      自ら思いを親に語り始める
 「教え」のある家に
  家族の心は重なり
    運命を重ね 補い合ってゆける

『真実の光・神示 平成29年版』186ページ