健康診断で見つかった心臓病は、早くに亡くなった父と同じ病でした。「あなたの場合は、お父様よりも早く…」という医師の言葉に、強い衝撃を受けたのです。
さまざまな治療を受けましたが、このままでは心臓が持たない…とのことで、昨年、人工心臓を埋め込むことになりました。術後は、運転も、一人での外出もできなくなります。自営の会社はどうなるのか? 知的障害がある次男のことは? いろいろな不安が一気に押し寄せました。
全て神の教えに答えがある
そこから抜け出せたのは、神の教えがあったからです。先のことばかり考える自分の心。人生の最小単位は「一日」なのに、私はそれより先の「遠い未来」を案じ、足元の「きょう」を見ていなかったのです。
「きょう」何をすべきか。これも、神の教えに答えがありました。家族にこれまで話してこなかった不安を打ち明けると、妻や息子たちに明るく励まされました。「あれもできなくなる」「これも…」と一直線に下降していた心が、「もっと生きないと」と上昇し始めたのです。
今までのようにできなくても…
手術後、目が覚めて家族の声が聞こえた時の「生きてる…」という感覚は、一生忘れられません。入院中は大好きなレインボーのマスクを身に着けて、心明るく過ごしていました。いろんな方に「あなたを見ると元気をもらえる」と声を掛けていただき、ますます楽しい入院生活。リハビリも、つかまり立ちに始まり、外出訓練、外泊訓練…と順調に進み、退院できたのです。
今までのようにできなくなったことは、確かにあります。でも、「だったら、これまでしてこなかったことを、きょうやろう」と思います。食事の後片付け、掃除…。その先に、家族の笑顔が見られるのです。
程なくして、職場にも復帰できました。といっても、いつも装置をそばに置き、バッテリーを背負って出掛けます。従業員に「重い心臓病なので、皆さんお願いしますね」と言うと、「任せてください」と頼もしい返事。本当にありがたい限りです。
最近、担当医から「お父様の時代にはできなかった治療が、今ならできます」と教えていただきました。ゆくゆくは移植手術が必要な私の心臓です。でも、「自分の番はいつになるのか」などと先を案じる心はありません。あるのは「今に満足、きょうに感謝」という心。「きょう」という一日を大切に、家族と共に生きていきます。
「信者の道(人生)」を歩むほど 人は「心」安定し 迷う思いは起こらない
「真理」を学び 「心(人生)」に生かすべし
生かすほどに 気持ちはゆったり流れ 今(今日)ある(存在)ことに感謝が持てる
心の健康――今に満足 きょうに感謝して 全ての出会いに奉仕する人の心(姿)を申す
「信者の道(人生)」を歩むほど
人は「心」安定し
迷う思いは起こらない
「真理」を学び
「心(人生)」に生かすべし
生かすほどに 気持ちはゆったり流れ
今(今日)ある(存在)ことに
感謝が持てる
心の健康――
今に満足 きょうに感謝して
全ての出会いに奉仕する人の
心(姿)を申す
『真実の光・神示 平成24年版』117ページ(中略あり)