高校を卒業し、大手スーパーに就職した1年前。レジ担当を希望していましたが、実際は、まさかの調理部門。もともと料理はできないし、作業も人よりだいぶ遅い私は、ミスを連発。先輩に「あなたを見てるとイライラする」と言われ、苦しかったです。休日は、高校時代の友人としょっちゅう遊んで、ストレスを発散していました。
苦しい日々を変えたきっかけは
転機は夏。休日に友達と遊び歩いて熱中症になり、仕事を休んでしまいました。うわべは社会人でも、心は高校生のままだった自分。情けなくて、申し訳なくて、「二度と迷惑を掛けないために、この会社の役に立つ」と、心に軸が通ったのです。
友輝会で学んだ、友輝会の年代に生きる心得「五教訓」を家の壁に貼り、毎朝読んで、出勤するようになりました。不思議と自分の修正点が見えてきます。例えば、私はよく先輩に「そんなに『すいません』って謝らなくていいよ」と言われます。五教訓に「『心』素直になって人と触れる」とあるので、素直に直すことから始めてみました。教えてもらったときに、「ありがとうございます」や「分かりました」の言葉を心掛けたのです。
すると、大きなことに気付きました。「教えてもらって感謝だな」と明るく、元気な心でいられるのです。謝ってばかりいたときは、「またやっちゃった」「私は駄目だ」などと複雑に考えて、心が暗く、重かったです。
全ての出会いに前向きな心で
「あなたを見てるとイライラする」と言った先輩。逆に言えば、そんな私なのに、見捨てることなく、誰よりも丁寧に指導してくださる…と気付きました。だから、私も「教えてください」と関わっていけて、実際にミスは減り、業務内容も広がっていったのです。上司からは「いつも率先してやってくれて助かる」と褒めていただき、「役に立つってこういうことなんだ」と、何とも言えない喜びが湧き上がりました。
ある時、先輩が言ってくれました。「私、言葉はきついけど、あなたのこと思ってるからね。頑張ってほしいから」。最初は、「絶対嫌われてる」と思っていたけれど、関われば関わるほど、私の中にあった「怖い」「厳しい」の思いが消えて、「いい人だな」に変わったのです。
4月から、別の店舗に異動になりました。まだ慣れない中ですが、今の私にとって、新たな出会いは「自分の成長を図れるチャンス」。厳しい先輩との出会いがあったおかげで、そう思うようになりました。いつも五教訓を意識して、頑張りたいです。
多くの出会いを受け入れ 奉仕心に生きる皆であれ
出会いを生かすほどに 我が「人生」あるべき姿が見えてくる
心焦らず 「真理」通して 人(相手)を見るのである
一つ一つの縁が深まり 全ての出会いが「悟り」と返る
喜び多く 楽しい出会いが広がってゆく
多くの出会いを受け入れ
奉仕心に生きる皆であれ
出会いを生かすほどに
我が「人生」
あるべき姿が見えてくる
心焦らず
「真理」通して
人(相手)を見るのである
一つ一つの縁が深まり
全ての出会いが「悟り」と返る
喜び多く 楽しい出会いが
広がってゆく
『真実の光・神示 平成22年版』36ページ(中略あり)