No. 807

9年の別居を乗り越えて
通い始めた夫婦の心
(千葉県HS/70代女性/看護師)

このたび、夫婦そろって70歳の神魂の儀を受けさせていただきました。そこに至るまで、9年間別居していた私たちです。儀式の中で、夫に「愛してます!」と伝えた自分の心の変化に驚きました。

一番足りなかったものは何?

夫はとにかく短気な人で、私は、怒らせるくらいなら黙っておこうと、会話を避けるようになりました。その一方で、どんどん心にたまる不満…。ある時、夫が勝手に商売を始めたことで、堪忍袋の緒が切れたのです。夫は家を出て行き、「せいせいした」と思いました。その後は看護師として懸命に働き、実家の農業を手伝い、やがて3人の子供も成人。そんな中、次女が結婚することになり、夫から「お祝いしたい」と連絡があったのです。

9年ぶりに会った夫と、不思議と穏やかに話せました。いえ、神の教えを学んでいたから、そうできたのだと思います。神の教えが、私の一番足りないところを、浮き彫りにしてくれたのです。仕合せな家庭にするために、妻の役割は、「夫と子供の思いをつなぐ」。でも、私はつなぐどころか、夫との会話すら希薄…。一つ一つ思い返したら、あれも、これもと、反省しか出てこなかったのです。

9年前とは違う私がここに

再び始まった夫との交流。9年前と違うのは、神の教えが「心の軸」になったことです。「短気で分からず屋」と思っていた夫は、私が心を落ち着けて話せば、ちゃんと聞いてくれる人でした。そして、仕事では皆さんに誠意を尽くし、あちこちから頼られていました。9年前には見えなかった夫の良さが、次から次へと見えてきました。

再会から数カ月後、夫に「一緒に住みませんか」と伝えました。夫は私の思いを受け止め、実家の父に頭を下げてくれたのです。涙があふれて止まりませんでした。

私の仕事が終わると、毎日駅まで迎えに来てくれる夫。「仕事どうだった?」「きょうはね…」と、自然と話が始まります。何てことない会話なのに、こんなに心が穏やかになるんだ…とビックリです。

これから2人でやるべきこと

子供たちも、私と夫が、折に触れて子供の家を尋ねたりする中で、気持ちが解けていったようです。今では、楽しそうに夫と話しています。でも、ある時、娘から本音を聞きました。「お父さんに捨てられたって思ってた」。私は、夫だけでなく、子供の心も見えていなかったのです。

「やり直せてよかった」。その一方で、子供に味わわせてしまったつらさを思うと、「ここから挽回しなければ」と身が引き締まります。夫も、「これからは2人で神の教えを学ぼう」と言ってくれました。来年は結婚50年。残りの人生、私たち2人の「心が通う姿」を子供にたくさん見せていこうと夫婦で固く決意しています。

夫婦で「教え」を学び 会話のある家庭の姿を知り
    夫婦二人で「教え」に生きる努力を重ねる
二人で歩む人生 折々に起きる出来事全て
    「教え」に気付き 悟りを得て 二人で声掛け 支え合って乗り越えられる
夫婦で声掛け 支え合う姿が いかに我が子に良き影響を与えるか
 和のある家庭が醸し出す環境を 大切にする二人であれ

夫婦で「教え」を学び
      会話のある家庭の姿を知り
  夫婦二人で
    「教え」に生きる努力を重ねる
二人で歩む人生
      折々に起きる出来事全て
  「教え」に気付き 悟りを得て
    二人で声掛け
      支え合って乗り越えられる
夫婦で声掛け 支え合う姿が
  いかに我が子に良き影響を与えるか
 和のある家庭が醸し出す環境を
    大切にする二人であれ

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』101ページ(中略あり)