きっかけは、コロナ禍でおうち時間が増えたことでした。しょっちゅう友人と出掛けていた私が、家で夫と2人きり…。苦痛の時間が始まりました。
生き方のズレが及ぼす影響
夫はとにかく無口で、手料理一つ、褒められたことはありません。加えて耳が遠く、話が通じないこともあり、イライラは募る一方…。そんなおうち時間を変えるべく、神の教えを毎日学び始めました。
「私の生き方は、教えからズレてる!」。血の気が引きました。夫は無口で、子供たちとも関わらない。だから私が全部やる。ちっともかわいげのない妻だったのです。では、かわいい妻になるためには? 「夫との会話を大切に」。これすらも軽んじてきた私です。それどころか、子供の前で夫の悪口を言っていました。私は「自分と夫」だけでなく、「夫と子供」の心の溝までつくってしまっていたのです。
見えない「夫の心」が見えて
これまで夫に話そうとも思わなかった話。子供たちのこと、自分の仕事のこと…。一つ一つ話していくと、夫も、これまで一切言わなかった職場の話などをしてくれるようになりました。「見えない所で頑張ってくれているんだな」と、自然と感謝が生まれてきました。
そんな中、夫が下血。「大人なんだから、1人で病院行けるでしょ」と言うのがいつもの私ですが、夫の不安そうな顔を見た瞬間、「一緒に行こう」と言わずにはいられませんでした。検査結果は直腸がん。幸い早期発見だったものの、入院です。夫は言いました。「ちゃんと戸締まりするんだぞ。おまえは閉めたと言っても、どこかしら開いてるから」。こんなに私のことを分かって、気に掛けてくれているんだ…と思って泣けました。「私が夫の分まで支えてきた」のではなく、本当は「私が夫に支えられていた」のです。
挽回できてきた実感
夫は順調に回復し、再び夫と2人のおうち時間がスタート。そこに大きな大きな喜びを感じている私がいます。
「俺より先に死ぬな」と言う夫。私の誕生日に、照れくさそうにプレゼントをくれた夫。「じいじ!」と懐く孫を膝に乗せ、子供たちと楽しそうに話している夫。どれも、今までにはなかった夫の姿です。
どれほど頑張り、努力しても、仕合せが逃げていくばかりだったかつての生き方。その原因に気付かせてくれた神の教え。悔いても悔やみきれないほど後悔しました。でも、「ここから挽回できる!」そんな勇気をくれたのも、神の教えです。夫と一緒になって35年。好きも嫌いも超えて、夫は何より大切な存在です。
「家庭」――人が悔いなき人生を歩みきるため 欠くことならぬ環境
家庭の真実「真理」を知って
「真理」に生きる家庭を 今こそ築く努力をする時
「教え」が家族の心を一つに重ね 支え 補い合って「生きる」心(愛情)を強くする
「家庭」――
人が悔いなき人生を歩みきるため
欠くことならぬ環境
家庭の真実「真理」を知って
「真理」に生きる家庭を
今こそ築く努力をする時
「教え」が家族の心を一つに重ね
支え 補い合って
「生きる」心(愛情)を強くする
『真実の光・神示 令和2年版』15ページ(中略あり)