No. 698

後悔なく義母を送れて…
家族との絆の深まりも
(大阪府YS/40代男性)

義母が安らかに旅立ち、玉納奉寿(教会葬儀)を終えて妻がひと言。「寂しさはあるけれど、とてもすがすがしい」。この言葉が聞けて、心から安心しました。

数年前に患った髄膜炎を機に、命の峠を何度も乗り越えてきた義母。家族が駆け付けると持ち直し、病状が悪化するタイミングが仕事の休みと重なるなど、神のご守護を何度となく感じました。そうした中で、義母を送る心の準備ができていったのだと思います。

夫婦で教えを支えに

私は、家族中が神の教えを支えに過ごせたおかげで、何の悔いも残さずに父を送れた経験があります。だから、「二度とない今を後悔のないように過ごしてほしい。そのために精いっぱい妻をサポートしよう」と心底思いました。

妻の実家まで2時間。1歳の娘もいる。そしてコロナ禍。こうした状況を踏まえ、夫婦で話し合った結果、妻と娘はしばらく実家で過ごすことになりました。離れ離れだからこそ、いつも以上に教えを意識しようと心は一つ。「家族で『教え』に生きる努力」「互いに声掛け、補い、支え合う」。夫婦で心を重ねて取り組めたので、不安も、迷いもありませんでした。

妻は、幼い娘を見ながら母を支える生活です。毎日、テレビ電話で話し、妻の心が少しでも軽くなるように話を聞きました。とりわけ心細そうな時は、短時間でも妻の元へ。「会えて元気になった。ありがとう」と笑顔になり、娘もうれしそうに駆け寄ってきてくれるのが、私の喜びでもありました。

心の距離がぐっと近く

実家を訪れた時は、家事など、できることを見つけて行動すると喜ばれました。遠慮がちだった自分が、妻の家族のために…と動き、頼ってももらえて、心の距離がぐっと近づいた気がします。

妻との間でも、こんなことがありました。葬儀後、「仕事があるから先に帰って、ゆっくり休んで」という妻の言葉が素っ気なく感じられ、寂しくなりました。その気持ちのまま帰りたくなくて、会話を重ねたところ、「お父さんの気持ちにゆとりがないかもしれないから…。一緒にいてあなたに気遣わせたくなくて」と話してくれたのです。妻の言葉が、私への心遣いからだったと分かり、寂しさが感謝に一変。妻の優しさをあらためて感じ、ぽかぽかした心で家に帰れたのです。やっぱり夫婦は、声を掛け合うほど分かり合えるものだと痛感しました。

尊敬される親を目指して

今、自宅には、安寿居に私の父と妻の母の写真と信枠(位牌)が並び、毎日夫婦で語り掛けています。それをまねて手を合わせる娘を見て、思います。先祖のおかげで今があることを伝え、我が子に尊敬される親を目指そう。そのためにも、夫婦の絆を一層深めていきます。

神示で確認 「喜び」の仕組み

人間は皆 心の道に生まれ 心の道に生きた証しを残して 閉じてゆく
 男女が出会い 両家の心の道を結び 重ねながら
    心の道はますますつながりを深めてゆく
「真理」に生きる家庭は
 互いの運命を重ね 補い合って 実体を高めること(教育)がかなう
 ここに 正しい家族 縁者の関わりが生まれ 人は皆 良き因を心の道に残してゆける
 栄える家庭の姿が ここにある

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』84ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

人間は皆
  心の道に生まれ
    心の道に生きた証しを残して
      閉じてゆく
 男女が出会い
  両家の心の道を結び 重ねながら
   心の道は
    ますますつながりを深めてゆく
「真理」に生きる家庭は
 互いの運命を重ね 補い合って
  実体を高めること(教育)がかなう
 ここに
  正しい家族 縁者の関わりが生まれ
   人は皆
    良き因を心の道に残してゆける
 栄える家庭の姿が ここにある

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』84ページ(中略あり)