行員人生38年。「片道切符」といわれる出向が多い世界ですが、私は「神の教え」という大きな後ろ盾を頂き、「往復切符」を持っての今日です。
一つ一つ神の教えを軸に
さかのぼること20年ほど前、部長に「部下の名前を覚えてやってほしい」と提言したところ、程なくして「左遷された人が行く部門」に異動しました。
通勤時間を利用して、教会書籍を読みました。正義感というと聞こえはいいですが、いつしか「不誠実な人間は許せない」と、責める心へ変わっていたと気付いたのです。自分の課題を神の教えで発見できたおかげで、ふさぎ込むこともなく、異動先でも楽しく取り組めたと言い切れます。責める心が出たらすぐ祈願。少しずつ、相手の考えを受け止められるようになっていったのです。
やがて関連会社に出向し、所長の立場を頂きました。片道切符のはずの出向で、まさかの抜擢(ばってき)。この頃の私には、仲間に対して、「縁があって一緒になった人たち」という思いが芽生えていました。「あいつの下で働くのは大変だったな」ではなく、「一番よかった」と言ってもらえる時を共有したい。だから、挨拶は自分から。勘違いをしたときは、「ごめん。俺、間違えた」と素直に謝罪。「ありがとう」「助かった」も即、言葉で伝えていきました。清掃や警備など、後方部門の方にも「いつもありがとう」と自ら触れ合う中で、驚くほど縁が広がっていったのです。
持ち味を生かせる充実感
早期退職者が多いこの業界で、私は運良く別の関連会社に転籍がかない、その上、今年、その会社が本体の銀行に吸収。つまり、私の行員人生は銀行に戻ったのです。
今の主な業務は顧客との交渉事で、これが天職と感じます。同僚から「気難しい相手だぞ」と言われても、話をしてみればそんなことはなく、笑顔を一度も見たことがないとうわさの方も、にこやかに話をしてくださいます。皆さんから不思議がられ、「困ったときのおまえ頼み」と言われるほど。ありがたいことに、担当エリア外の方から「ぜひうちの担当に」と言っていただき、昔の仲間にも「こっちも一緒にやって」と頼られます。大切に育んできた縁が、今日にしっかりつながっているのを実感します。
齢(よわい)を重ねて深まる感謝
これまでの行員人生を「点」で見れば、良くも悪くもいろいろありました。しかし、一喜一憂せずにどっしりいられたのは、ひとえに神の教えのおかげです。一つ一つ振り返ると、どれも「あの出来事があったから」と感謝できます。
神に出会って40年になりますが、神の後ろ盾がある人生は、安心感だけでなく、自分の想像をはるかに超えた、不思議の連続です。神の愛は、微に入り細に入り、「こんなところまで!」と思うほど深いもの。齢を重ねた今だからこそ、神に出会えた感謝が一段と深まっています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――「教え」に生きて 運命の力を世(社会)に奉仕する信者を極めてゆく――
奉仕の真理に悟りを深め 一人一人の出会いを大切にすること
ますます「人生」は磨かれ 多くの人の心の手本と成ってゆく
「教え」が日々の心(人生)を高め 悔いなき人生へと導いてゆく
『真実の光・神示 平成29年版』122ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
――「教え」に生きて
運命の力を世(社会)に奉仕する
信者を極めてゆく――
奉仕の真理に悟りを深め
一人一人の出会いを大切にすること
ますます「人生」は磨かれ
多くの人の心の手本と成ってゆく
「教え」が日々の心(人生)を高め
悔いなき人生へと導いてゆく
『真実の光・神示 平成29年版』122ページ