No. 686

片親としての向き合い方を
つかんだ先の大きな仕合せ
(山梨県MO/70代女性/主婦)

幼子を二人抱えて離婚し、女手一つで必死に育ててきた人生。子供たちも立派な社会人になり、「いい子に育った」と一安心していました。ただ、一つだけ悩みが…。息子と娘の折り合いが悪く、挨拶すらしないのです。やがて娘は家を出て行きました。

二人分頑張ろうとしなくても

ある日、息子が私に仕事の愚痴をこぼしてきました。「不満に思うのはね、神の教えではね…」といつものように言うと、息子は「もういい」と部屋に閉じこもり、以来、全く口を利いてくれなくなったのです。

なぜ次々と子供の悩みが…? 初めて“真剣に”神の教えを学びました。「父親の分まで頑張ろうとしなくてもよかったんだ!」この気付きが一番大きかったです。「父親がいない分、私が…」と気負ってきましたが、一番大切なのは、子供の心を優しく包み込む「母の役割」を果たすこと。それができれば温かい家庭になると知って、心が一気に救われました。

母の役割を果たしていくと…

考えてみれば、私の中にはいつも「子供を立派に育てあげる!」という思いがありました。だから、聞かれてもいないのに教えてしまう。それが子供たちにとっては、余分なひと言だったのでしょう。その前に、まずは気持ちを受け止めよう。「子供の味方」でいたい。そうできるように祈願しました。その心で関わっていくうちに、息子とも今までどおりに話せるようになったのです。

子供たちの話を聞きながら、「あなたは人と争わないよね。なかなかまねできないよ」「人に助けてもらえるなんて、あなたの人柄だよ」などと褒めるとうれしそう。そのうち息子が、「お母さんは、きょう何してたの?」と必ず聞いてくれるようになりました。その日の出来事を話すと「くだらないなあ」と笑われ、私も「70代の主婦の一日なんてこんなものです」と笑顔で返す、そんなやりとりが仕合せです。

娘も、以前より家に帰ってきます。「うちって何か違うね。居心地が良い」とのこと。それだけではありません。娘と息子が「おかえり」「ただいま」と挨拶を交わし、二人並んでご飯を食べながら会話しているのです。これには本当に驚きました。

和のある家庭になった喜び

今年の夏、乳がんが見つかりました。子供たちが、会社を早退して病院に付き添ってくれましたが、毎回となると申し訳なく、遠慮が出てきました。そんな私の気持ちを察知してか、息子が「僕は今回付き添えないけど、妹に頼んだら?」と気遣ってくれるのです。娘も、「お兄ちゃんが駄目なら、私行く」と二つ返事。二人の支えのおかげもあって、治療は順調です。

病人なのに、病人じゃないような気持ち。こんなにも心が穏やかでいられるのが不思議で仕方ありません。家族とうまくいっていると、自然と心が明るく、強くなるのだな…としみじみ感じる毎日です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

家庭の中での立場と任 それぞれの「あるべき姿」を知って
    正しい関わりを深めることが必要
 「教え」で家族それぞれが触れ合うほどに
    自然と家族の会話は重なり 増えて 「真実の愛」が家族の心に芽吹く
「家庭」――人が悔いなき人生を歩みきるため 欠くことならぬ環境
 「教え」が家族の心を一つに重ね 支え 補い合って「生きる」心(愛情)を強くする

『真実の光・神示 令和2年版』15ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

家庭の中での立場と任
  それぞれの「あるべき姿」を知って
   正しい関わりを深めることが必要
 「教え」で家族それぞれが
        触れ合うほどに
  自然と家族の会話は重なり 増えて
   「真実の愛」が家族の心に芽吹く
「家庭」――
  人が悔いなき人生を歩みきるため
    欠くことならぬ環境
 「教え」が家族の心を一つに重ね
        支え 補い合って
   「生きる」心(愛情)を強くする

『真実の光・神示 令和2年版』15ページ(中略あり)