脇の下の違和感に気付きながら、誰にも言わず、病院に行った時には、既に乳がんのステージⅣまで進行。肝臓と甲状腺、上半身の骨の至る所への転移も見つかったのです。
やるべきことが明確に分かって
「まさかそこまでとは…。でも、これで医療に委ねられる」。不安と安堵(あんど)が同居する中、病とどう向き合えばよいかを確認するために教務相談へ。そこで見えてきたのは、自分の心の在り方でした。人はそれぞれ違うものなのに、自分の物差しで見て不満を持ってしまうこと。関わり過ぎて重荷を負っていたこと。ひどい仕打ちを受けた相手をずっと恨み続けてきたこと。こうした悪い感情が体に負担を掛けて、病を引き込んだのだと思いました。
ここ3年、他界した父に代わって家のことを担ってきたという自負もあり、高齢の母には体の不調を話さず、唯一伝えていた相手は神だけです。しかし、ついに診断が下り、これから私の変化を目の当たりにする家族にはきちんと話さなければ…と、決心。同居の母といとこに診断結果と治療方針を話すと、驚くほど優しく受け止めてくれ、それに素直に甘えました。一緒にいて私を案じてくれることがどれだけ心の支えであるかしみじみ感じ、折々に思いを言葉に。「今すぐ進行を止めたい」と真っすぐな言葉を掛けてくれた医師にも礼を欠かぬよう、信頼を寄せながら治療に臨みました。
相手を思える自分になるほど
仕事は、化学療法を受けながらも、最小限の外出とリモートを活用して、無理なく続けられています。どの仕事も一人ではできないと思えば、仲間の存在は心強く、尊いものでした。連携するにも、いきなり用件を伝えたのでは、相手も心の準備ができません。そう思い当たって、まずは挨拶、次に感謝と、相手を気遣う言葉を選ぶと、感情がぶつからないので、会話がスムーズに運びます。自分がどれだけ相手を思えるかで、相手の反応が自分を癒やしてくれるものに変わることも分かりました。
教えに生きる手応えが
何でも一人で抱え込むことも、自分の物差しで人を見ることもなくなりました。ゆがんでいた心が、少しずつ正されていくようです。すると、何に対しても、関わり方がシンプルになっていく手応えを感じます。治療の効果も絶大で、がんの数値が勢いよく低下の一途をたどる一方で、副作用は最小限に済み、医師が驚くほどです。
朝、目が覚めると、「きょうも生きている」と思うようになりました。家族の温かい支えの中で心が穏やかに過ごせ、人間関係への強いこだわりも薄れて、仕事にやりがいを感じています。病はあっても、以前に比べて、今の方が断然、健康的。深い神の愛に包まれていることを感じながら、一日一日を大切に感謝の心で過ごしていきます。
神示で確認 「喜び」の仕組み
「愛心」身に付け 生きるなら 人の心は安定し 体の不調は起こらない
目上への礼儀 礼節 欠くことならず
我が身の立場 よくよく悟りて 人との縁を生かすこと
人の姿に「心」振り回されず 教えの「真理」に生きるべし
「信者の道」守るところに 我が身(人生)の健康守られる
『真実の光・神示 平成20年版』41ページ(中略あり)
※神が示される「目上」とは、上司や年上の人ばかりではなく、お世話になっている人を指します。心を支えてくれる周囲の人や、親身になってくれる医療関係者なども含まれます。
神示で確認 「喜び」の仕組み
「愛心」身に付け 生きるなら
人の心は安定し
体の不調は起こらない
目上への礼儀 礼節 欠くことならず
我が身の立場 よくよく悟りて
人との縁を生かすこと
人の姿に「心」振り回されず
教えの「真理」に生きるべし
「信者の道」守るところに
我が身(人生)の健康守られる
『真実の光・神示 平成20年版』41ページ(中略あり)
※神が示される「目上」とは、上司や年上の人ばかりではなく、お世話になっている人を指します。心を支えてくれる周囲の人や、親身になってくれる医療関係者なども含まれます。