「笑い方が不自然」。小学生の時、友達に言われたひと言はショックでした。その日の夕方、「普通に笑えるようになりたい」と神に願ったことを、今も覚えています。
高校生になり、教会で誘導のお手伝いをした時のこと。「にこやかにお迎えしてくださいね」と言われ、必死に笑顔を作ったら顔面筋肉痛に。私にとって笑った顔は、ずっとコンプレックスだったのです。
自分の弱点と向き合って
もともと人と関わるのが大の苦手。知らないうちに人の心を傷つけては罪悪感で落ち込み、余計なことを言って怒られないかとどんどん臆病に…。集団生活に溶け込めず、つらい子供時代でした。
神の教えを学んで、開運するには人間関係を良くしていくしかないと分かった時は、がくぜんとしました。でも、祈願していると、「それなら弱点を克服すればいい」という前向きな気持ちが出てきたのです。
できることをやってみたら
それからは、委員会や地域のイベントなどに積極的に参加。最初は戸惑ったものの、自分から声を掛け、プライベートなことも話してみました。しかし、何でもかんでも話すのは「心を開く」ことでなく、単に「自分の思いを伝えたいだけ」の一方的なものだと思ったのです。それに気付いてからは、聞き上手になろうと意識。相手の言うことをよく聞いてから自分の思いを伝えていくと、「話しやすいね」と言われるほど変われました。
ただ、まだ笑顔は意識しないとできない状態でした。接客の仕事に就いた私は、テレビ番組で見た「笑顔の作り方」に倣って、口角を上げ、目を細めて…と練習。マッサージに行くと、「表情筋が凝っている。作り笑いし過ぎ」と言われるくらい、無理やり笑顔を作っていたのです。それでも、お客さまに顔を覚えてもらえるまでに。勉強会で「笑顔を相手に見せることは、心を開いていること。顔は隠さない方がいい」と聞き、やっぱり笑顔は大切と思いました。
一人一人に温かい関心を
接客の仕事に従事して約15年。今では意識しなくても笑顔になれます。始業前、「縁があって出会った方々に思いを向けていけるように…」と祈願して臨むと、「何かお困りなのかな」などと気付けることもたくさんあります。「どなたにもおいしく召し上がっていただきたい。私にできることで精いっぱいお役に立ちたくて…」と思うと、一人一人に温かい関心が湧いて、顔も自然とほころびます。
先日、お客さまから声を掛けられました。「以前来た時、息子が『あの人、心からの笑顔だったね』と言っていたのでお伝えしたくて…」。思わず、「生まれて初めて言われました。ありがとうございます。きょうも頑張ります!」とお応えしていました。私の笑顔で、誰かの心を笑顔にできるように、私らしく触れていきたいです。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――心明るく日々生きる――
自然と心にゆとりが持てて 笑顔がこぼれる
笑顔は心の硬さをほぐし 運命を生かせる
人は 神魂に心重なって 心明るく 強くなる
『真実の光・神示 平成16年版』133ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
――心明るく日々生きる――
自然と心にゆとりが持てて
笑顔がこぼれる
笑顔は心の硬さをほぐし
運命を生かせる
人は 神魂に心重なって
心明るく 強くなる
『真実の光・神示 平成16年版』133ページ(中略あり)