「聴覚障害でも、将来困らないように…」補聴器を着けて生活する息子に、「勉強しなさい」「本を読みなさい」と言っていたのは、全て我が子を思う親心。それが親のエゴだったと気付いたのは、実りの集いの授業に出席したのがきっかけでした。
他の子と同じように…と考えて
中学生の長男は、生まれつき耳が不自由です。以前は明るい子でしたが、学年が上がるにつれて友達と遊ばなくなり、学校にも行きたがらなくなりました。理由を尋ねると、友達の話がよく聞こえず、みんなが笑っても、なぜなのか分からない。その温度差に会話が減り、自分から距離を取ることが増えたようでした。
親として考えるのは、「普通の子と同じように…」ということばかり。息子が、「次に生まれてくる時は、僕の耳、聞こえるかな」と心配そうにつぶやいた、そのつらい気持ちにどのくらい寄り添えていたか…。気付いたら、「聞こえなかったなら、『もう一度話して』と言えばいい。こんなに打たれ弱くて、この先、大丈夫か…」。そんな感情ばかりが膨らみ、自分の価値観を我が子に押し付けてしまっていたのです。
打たれ弱くなんてなかった!
家での会話も次第に減っていったある日、実りの集いの授業でハッとすることがありました。打たれ強い子とは素直な子。悪いことをしたら素直に謝れる子。そう学んだからです。息子は素直です。何でも話してくれるし、自分の気持ちもちゃんと表現できます。それなのに私は、「うちの子は打たれ弱い」と決め付けていました。
大事なのは、子供のつまずきを見て落ち込むことではありませんでした。弱点があるからこそ、親の庇護(ひご)の下、子供の良い面が輝くように寄り添えばよかったのです。
それからは、良いところを見詰め、応援していきました。息子は手先が器用で、物作りが大好き。一緒にちょっとした棚を作ってみたら、学校や部活、友達のことなど、会話も自然と増えました。
何でも語って妻と心を一つに
「◯◯の話は、お母さんにも打ち明けたかな?」「自信が持てるように背中を押してあげよう」など、何でも夫婦で共有し、思いを語り合い、子供に向き合うように心掛けています。そして、折に触れて、「聞こえない」のは恥ずかしいことではないこと、自分の思いを伝え、前向きに取り組む大切さなどについて話していきました。
気が付くと、息子は積極的になっていました。補聴器を恥ずかしがることなく、自分から友達と楽しむ姿に安心しています。心配だからと手を出し過ぎず、夫婦で我が子を見守る毎日です。人は、魂が安らぐ家庭の中でこそ、心身とも健全に育ってゆくと、神は教えてくださいますが、本当にそうでした。
神示で確認 「喜び」の仕組み
家庭は 人を育てる基たる所(社会環境)
「教え」に生きる夫婦の姿が 我が子の心(実体)に影響を与え
我が子の心(人生)を 明るく 強くする
「教え」のある家庭が いかに我が子の人生を守るか 悟れる親であれ
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』102ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
家庭は
人を育てる基たる所(社会環境)
「教え」に生きる夫婦の姿が
我が子の心(実体)に影響を与え
我が子の心(人生)を
明るく 強くする
「教え」のある家庭が
いかに我が子の人生を守るか
悟れる親であれ
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』102ページ(中略あり)