No. 619

我が子の逮捕で見詰めた心
丸ごと好転した親子関係
(福島県NB/60代女性/主婦)

消防士として頑張っていた20代の息子が、万引で逮捕されました。夫と離婚してから、女手一つで大切に育ててきたのに。素直で優しい息子だったのに…。一体どうして? 訳が分かりませんでした。

母として何が違っていたのか?

息子は、警察で「両親に面会に来てほしい」と言ったそうです。戸惑いました。元夫は浮気に走り、多額の借金も抱えていたため、息子と関わらせたくなかったのです。しかし、ここは子供の頼み…。連絡を取り、二人で会いに行きました。

夫は、息子を見るなり、「心配したんだよ」と優しく声を掛け、息子は息子で、元夫の話にしっかり耳を傾けていました。同時に、「自分は母親としてどうだったのか?」振り返らざるを得ませんでした。かつての私は、元夫を「あれして」「これして」と責めまくり、息子から仕事の悩みを打ち明けられても、「下っ端なんだから、黙って先輩の言うことを聞いてなさい」と一蹴。神の教えで「心が安らぐ家庭をつくること」と学んでいるのに、私が「帰りたくない家」にしてしまっていたのです。だから、夫婦関係がうまくいかず、息子の心も荒れたのだと思います。

自分主導の会話をやめる

息子が釈放され、私はそこから「居心地の良い家づくり」に取り組みました。それまで息子との会話は、「これはどうなの?」「あれは?」と質問攻めで、二言目には「それは駄目だよ」。私が会話の主導権を握り、意に沿わないと即否定。これをやめたのです。「夕飯、何食べたい?」「鶏肉がいいな。低脂肪の」「じゃあ、タンドリーチキンはどう?」普通の親子の会話ですが、それすらもできていませんでした。

息子は、「また消防士として働きたい」と言い始めました。もともと「人の命を救いたい」と、小学生の頃から憧れて就いた職業です。以前の私なら、「事件を起こしたんだから、無理だよ」と否定していたでしょうが、この時は違いました。寄り添いたい思いが込み上げ、「頑張ってみなさい」と背中を押しました。

元夫も同じでした。何かにつけて我が家に来ては、励ましてくれました。息子は3回受験したものの、結果は不合格。それでもめげません。「やっぱり命を救う仕事がしたい」と、看護師を目指し始めたのです。

家族の愛の中で再スタートを

息子は看護学校に通い、2年間頑張り抜きました。ストレートで国家試験にも合格。この春から、看護師として頑張っています。巣立つ時、私にLINEをくれました。

「つらいこともあったけど、家族が応援してくれたので、腐らず頑張れました。28年間ありがとう。わがままばかりでごめんなさい。お母さんがいなかったら、できなかったことばかりです。少しでも周りの役に立てるように、頑張ります」

涙が止まりませんでした。万引事件から6年。神と共に生きる人生に無駄はなく、息子の心まで守っていただき、我が家は丸ごと変われました。信じ合い、支え合える「本当の親子」になれた喜びでいっぱいです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び 「真理」に生きる家庭をつくってごらん
 自然と 家族の会話が増えて 互いに「正しい」関わりを深めてゆく
人間は 家族の愛情を感じ 受け取りながら
    「人たる人の心」を身に付けてゆくもの(存在)
家族との触れ合いを通し 「愛心」を知り 自ら心(実体)に取り込む
 実体が修正されるほど 心(運命)は磨かれ 社会をまとめる人(存在)と成ってゆく

『真実の光・神示 令和2年版』91ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び
  「真理」に生きる家庭を
    つくってごらん
 自然と 家族の会話が増えて
  互いに「正しい」関わりを
    深めてゆく
人間は 家族の愛情を感じ
      受け取りながら
  「人たる人の心」を
    身に付けてゆくもの(存在)
家族との触れ合いを通し
      「愛心」を知り
    自ら心(実体)に取り込む
 実体が修正されるほど
  心(運命)は磨かれ
    社会をまとめる人(存在)と
      成ってゆく

『真実の光・神示 令和2年版』91ページ(中略あり)