No. 594

心の重なりが大きな力に
一丸となって親孝行を
(大分県MG/60代女性/主婦)

88歳の母が、脳梗塞で急きょ入院。幸い症状は軽く、安心したのもつかの間、今度は、父の問題が出てきました。父は、長弟夫婦と同居しているものの、二人とも共働きで多忙。しかも父は、人工肛門でストーマを着けています。これまで母が世話をしていましたが、これからどうするか…。急いで考えなければなりませんでした。

今こそ両親に恩返しを

私は四人きょうだいで、姉と二人の弟がいます。自分は自由に動ける身ですが、嫁いだ立場でどこまでやってよいものか、正直悩みました。こんな時こそ、神の教えに立ち戻る時! 「まず集まって話し合おう」と声を掛けていったのです。「生んで育ててくれた両親に、今こそ恩を返す時。今、結束しないでいつする?」心の中は、そんな気持ちでした。

みんなで話し合い、長弟夫婦が不在の時間は、輪番で実家に行き、父に付き添うことになりました。ここから、きょうだいの連携プレーのスタートです。父の様子や入院中の母のことなどを、グループLINEで共有し合ったのです。

普段のやりとりは、「了解」程度の短いものでしたが、今回は違いました。電車で1時間かけて通う姉を「大変やったろ…」といたわり合ったり、「笑」の文字が入っていたり、楽しく、温かいメッセージが並びました。末弟は「父と何を話せばいいのか…。緊張する」などと言っていましたが、実際は楽しく過ごせたようです。父が、「あいつとこんなに話したのは、高校の時以来や。うれしかったあ」「みんなでこんなにやってくれて、感謝しかないなあ」と大喜びしていました。

落ち込んだ母も一気に回復

一方、母は突然の入院で弱気になり、「死んだ方がいいと思った」と手紙に書いてきました。コロナ禍で面会ができないため、義妹のアイデアで家族のアルバムを作成。しかも子、孫、ひ孫と全員集合の写真入りです。母は泣いて喜び、毎日眺めていたと聞きました。私たちきょうだいも、それぞれに手紙を出して、励ます毎日…。しばらくすると、母から「早く元気になってお父さんのストーマを交換せんといけん」「よーし、帰ったら頑張ります」と元気な手紙が届くようになりました。リハビリも頑張り、程なくして退院がかなったのです。

「ありがとう」があふれて

退院後、長弟夫婦は「みんなのおかげで、無事に乗り切れました。ありがとう」と一人一人に伝えてくれました。もし、神の教えを知らなかったら、「もっとやってほしい」などと、誰かが誰かを責めていたかもしれません。でも、私たちの心は全くの逆で、むしろ、お互いにたくさんの「ありがとう」を伝え合う機会になったのです。

母の入院をきっかけに、きょうだい同士の絆がぐっと深まりました。その姿を年老いた両親に見せられることが、何よりの親孝行。そう感じています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び 「真理」で家族に触れる努力を重ねる
 自然と会話が増えて 深まり 心も穏やかでいられる
「教え」が人間に あるべき心の姿を気付かせる
 後は 自ら「真理」に悟りを得て 出会いに生かす努力をする
 多くの人との出会いに「心」を支えられ 生きがい多い人生を歩んでゆける

『真実の光・神示 令和2年版』65ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び
  「真理」で家族に触れる
    努力を重ねる
 自然と会話が増えて 深まり
    心も穏やかでいられる
「教え」が人間に
    あるべき心の姿を気付かせる
 後は 自ら「真理」に悟りを得て
    出会いに生かす努力をする
 多くの人との出会いに
  「心」を支えられ
   生きがい多い人生を歩んでゆける

『真実の光・神示 令和2年版』65ページ(中略あり)