No. 593

「愛は愛を呼ぶ」を体感
添い遂げる思いをより強く
(岩手県SS/80代女性/主婦)

夫は、頑固でわがままな人。何でこんな家に嫁いだのかしら…。あの世に逝った後まで、同じお墓に入るなんて絶対に嫌。こんな思いが、長く私の心を支配していました。

自分の心が夫に与えていた影響

神の教えを学び始めると、「もっといい夫婦になりたいな」と思うようになりました。それでも、家にいると、夫の嫌なところばかりが目に付きます。ある時、ぽろっと言ってしまいました。「何でいつも黙ってるのよ」。すると、「またそう言う。だから俺は嫌なんだよ!」と、それは強く言い返されてしまったのです。

ショックを受けた私の心に響いた「愛は愛を呼ぶ」という神の教え心は共鳴する。自分が愛ある心でいれば、相手も同じ、逆もしかり。私だけが夫を嫌っているつもりでしたが、お互いさまだったのです。

それならば、「まず自分から」。優しく伝えられるように懸命に祈願し、心掛けていくと、不思議です。何となく夫も優しくなってきました。「ありがとう」「ご飯、おいしいね」など、これまで聞いたことのなかった言葉が返ってきたのです。

無口な夫の思いに触れて

会話が楽しくなってきて、「同じ墓に入りたくない」という思いは、どこかに消え去っていました。ちょうどその頃、私たちのお墓のことで、夫と話す機会がありました。私は、常々「教会の納骨施設に…」と思っていたので、「明魂登録をしたいの」と伝えると、夫も「僕もそうしたい」と言ってくれたのです。無口な夫だからこそ、より伝わってきた「ずっと一緒にいたい」という思い。本当にうれしかったです。

その矢先、夫が誤嚥性肺炎で倒れました。一命は取り留めたものの、体力は落ち、「生きていてもしょうがない」と、気力まで失ってしまいました。こんな時こそ、「愛は愛を呼ぶ」の実践です。「お父さん…。ずっと元気でいてほしいの」何度も何度も伝えました。

夫の心が変わり始めました。「神に助けられたんだな…。教会に行くのに、格好悪い姿は見せられない」と、一生懸命リハビリに取り組み、医師も驚くほどの回復を見せたのです。

支え合って穏やかな日々を

退院した今は、夫と二人、家の周りを散歩するのが日課です。着替えを手伝い、シャツの襟をそっと直します。ささいなことですが、笑顔で「ありがとう」と言ってくれ、私の心がほっこり温かくなるのです。

夫は言います。「90歳まで頑張りたいな。面倒掛けるかもしれないが、よろしく」。私も、「そうね。子供や孫に、夫婦の仲の良い姿を残しましょう」と返します。愛ある言葉が飛び交う我が家になりました。この日常に、ただただ感謝です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

真理に生きるほど 互いの力(運命)が 補い 支え合って
    「生きる」心(気持ち)を強くする
有限の「人生」 その意味(価値)を二人で味わい 思いを残さぬように
    会話を楽しむ我(二人)であれ
 この一言心に留めて 時(人生)を刻むほど 「心の道」に縁を深めてゆく

『真実の光・神示 平成26年版』109ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

真理に生きるほど
  互いの力(運命)が
    補い 支え合って
      「生きる」
       心(気持ち)を強くする
有限の「人生」
  その意味(価値)を二人で味わい
    思いを残さぬように
      会話を楽しむ
        我(二人)であれ
 この一言心に留めて
  時(人生)を刻むほど
    「心の道」に縁を深めてゆく

『真実の光・神示 平成26年版』109ページ(中略あり)