祈願でつかんだ足りない心
「まさか」昨秋、胃がんと診断されました。以前、胃潰瘍を患った時、医師に「胃がんになりやすいから毎年検査を」と言われていたのに…。「神に守られているから、大丈夫」と、おごりがあったのです。
胃の3分の2、周囲のリンパ節と血管を全部取り除くとの説明に、頭は真っ白。恐怖と不安で夜も眠れません。心の内を神に語り続けると、不思議と気持ちがすーっと流れていきました。
家族と心安らぐ家庭が築けると、健康にも恵まれる。神の教えで学んでいたのに、振り返れば、一番身近な夫に感謝や愛が足りなかったと気付いたのです。そんな自分を反省しながら、入院当日にそっと手紙を置いてきました。「愛するお父さんへ。心配掛けてごめんなさい…」こんなことを書いたのは、初めてでした。
神示から気付いて実践!
手術は成功したものの、体に何本もの管が付いて、寝たきりの状態。それでも、スマホは使えたので、令和3年2月23日の神示解析を飛び付くように読みました。
体調を崩し 病名が付いたときにこそ
「人生」の歩みを振り返り 真の健康を手にする時と悟るべし
「教え」が命(生命力)を引き出し 家庭の支えを得て 医療の手当てが生かされる
体調を崩し 病名が付いたときにこそ
「人生」の歩みを振り返り
真の健康を手にする時と悟るべし
「教え」が命(生命力)を引き出し
家庭の支えを得て
医療の手当てが生かされる
神示の一字一字が心にピッタリはまっていきます。「神は私に必要なことを教えてくださっている!」と、身の震える思いでした。
「今こそ教えの実践!」コロナ禍で面会できない中、メールで励ましてくれる夫や子供にたくさん感謝を伝えていきました。心を支えてくれる家族の存在がどれほどありがたいか…、この時ほど強く感じたことはありませんでした。
4日間の絶食後、初めて口にした重湯のおいしかったこと。7日目に管が全部取れた時には、思わず天を仰ぎ、神に手を合わせたのを覚えています。24時間体制で看護してくれたスタッフの方々にも感謝しかなく、退院時には、お礼の手紙を届けました。
愛が深める夫婦の絆
退院後、これまで上げ膳据え膳だった夫が家事をしてくれて、驚くばかり。私も、ますます愛の心で応えるべく、何かにつけて「ありがとう」と伝えたり、夫の良いところはすかさず褒めたり。夫の顔が以前より柔らかくなり、夫婦の絆が深まっていると感じます。
1カ月後の検査で、「再発はない」との結果にホッとひと安心。今回、大変な思いはしましたが、がんをきっかけに自分の心を省みて、人生を好転できました。これが本当の意味で「神に守られる」ことだとつかめたのです。神と出会えた幸運に、心からの感謝しかありません。