「男たるもの、伴侶を守って当然」20代で結婚した当初から、妻を大切にしてきました。ところが、何年たっても我が子が授からず、跡取りの問題が脳裏をかすめました。しかも、自分は10代続く農家の長男。家業を軌道に乗せるべく、借金してトマト栽培を始めたものの、先行きの不安は言葉では表せないほどのものでした。
教えが苦しい心を救ってくれた
私たち夫婦が神と出会ったのは、その頃です。「心の道の真理」には心底救われました。神の教えで生きた人生は、一代限りで途絶えることはないこと。血のつながりの中にまた生まれ変われるように、神が取り計らってくださること…。あまりに深い真理に心が震えました。
「先を案じていた心」が、「今を大切に生きる心」に変わっていくのをはっきりと感じました。妻と歩む人生を楽しもう。二人でおいしいトマトを育てていこう! そんな高揚感すら込み上げてきたのです。
愛をかけると愛が返ってくる!
トマトの出来は、毎年天候や気温に左右されるため、育て方を見極めるのは難しいです。野菜は何も言ってくれませんが、思わず「君たちをどうやって育てたらいいのかい?」「おいしく食べてもらいたいねえ」と語り掛けてしまいます。私たち夫婦の思いに応えて真っ赤に色づいてくれた実は、一つ一つが我が子のよう。「育てている」のではなく、「育てさせてもらっている」という方が正しいのかもしれません。
トマト栽培は次第に軌道に乗り、負債もなくなりました。ありがたいことに、大学での講師や、研修指導の機会まで頂いています。「農業の道で一本立ちできるように…」と願いながら携わる中で、逆に私たちの方が喜びをもらっています。我が家に実習に来た若者が、「お二人みたいな家庭を築きたい」などと言ってくれるのです。「神が、我が子をたくさん授けてくださっている…」そんな感慨に浸っています。
安心感の中で暮らせる感謝
ことし、70歳を祝う儀式を神の館で受けた時のこと。妻から「あなたに付いてきて本当によかった」と言われ、泣けました。私の方こそ、苦労しながら付いてきてくれた妻には、感謝しかなかったからです。
家業の後継者は未定ですが、心がざわつくことはありません。何の心配もなく、穏やかな心で暮らせる日々。愛する妻と手を携えて歩む喜び。農業を志す方々との心のつながり…。子宝には恵まれなかったけれど、神は、私たち夫婦に「本物の仕合せ」という宝を数えきれないほど下さいました。神と歩んできて本当によかった。今、感謝の思いが、心の中いっぱいに広がっています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
「教え」に生きるほど 「運命」の力を世(社会)に奉仕して「生きる」意志が持てる
真の生きがいとは 「存在」をもって 出会いある人の「人生」に奉仕するときに
体験する 共感 協力 調和の心に生まれる
『真実の光・神示 平成28年版』124ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
「教え」に生きるほど
「運命」の力を世(社会)に
奉仕して「生きる」
意志が持てる
真の生きがいとは 「存在」をもって
出会いある人の「人生」に
奉仕するときに
体験する 共感 協力 調和の
心に生まれる
『真実の光・神示 平成28年版』124ページ(中略あり)