夫婦仲の亀裂の決定打となったのは、夫の金銭問題でした。知人にだまされて、多額の借金を背負ったのです。私がいくら「相手の言い分はおかしい!」と言っても、夫は「悪い人じゃない」の一点張り。限界を感じ、娘を連れて離婚しました。
「私が正しい」は自我の裏返し
神の教えは以前から学んでいましたが、離婚後も人間関係で悩みが生じ、真剣に学び始めました。家族、家族、家族…。何度もこのワードが出てきて、そのたびに夫の顔が浮かんできました。
「悪いのは夫」としか思えなかった心が、少しずつほぐれていきました。「私は間違ってない!」その考え自体に、自分の我の強さが出ていることに気付いたからです。
私に足りなかったのは、「妻として夫に重なる努力」でした。夫が借金をした時も、本人の苦しい気持ちなど、全く見えていませんでした。むしろ「訴訟を起こしても負けそう…。損するのは嫌」と、自分のことだけ見ていたのです。情けない私でした。
次第に重なっていく夫婦の心
離婚後も、娘のことを思って交流を続けていた私たち。今からでも、「夫に重なる努力」をしようと決めました。「許せない」という心が消えたからか、夫に対しても自然と柔らかい言葉が出てきます。「どう思った?」「私はこうしたいの」と…。
だんだん私の中に、「夫とやり直したい」という思いが芽生えてきました。思い切って夫に伝えると、「自分は弱視だし、今は働き口もない。君だけ働かせるのは申し訳ない…」と言うのです。さらに、老後を考え、福祉施設への入所を検討していると打ち明けてきました。
「外で働くことだけが仕事じゃない。お父さんにもできることあるよ。施設に入る必要なんてない!」こんな言葉が口から出てきたことに、自分でも驚きました。夫も「そう言ってくれるなら…」と返してくれ、今は一緒に暮らせるようにと話が進んでいます。
家族三人で暮らせる日は目前に
もう一つ、うれしい変化がありました。娘が、前より優しくなったのです。仕事で帰りが遅い私のためにご飯を作ったり、体をいたわってくれたりします。私が夫に温かい心で重なっていくと、娘にも良い影響が出るんだな…と感じるきょうこの頃です。
離婚から10年。「仕合せの基は和のある家庭」のスタートラインに、再び家族三人で立つことができました。今、喜びでいっぱいです。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――仕合せの基は 和のある家庭――
この一言「真理」に 悔いなき人生 手にする心の姿があるのである
和のある家庭 手にする極意は一つ 神の教えを我が家に入れる
家族それぞれ あるべき「心の姿」 学び深めて 教えで生きる
自然と 家族の心重なり合って 「愛」と「信頼」と「期待」の心が共鳴してゆく
『真実の光・神示 平成20年版』102ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
――仕合せの基は 和のある家庭――
この一言「真理」に
悔いなき人生
手にする心の姿が
あるのである
和のある家庭 手にする極意は一つ
神の教えを我が家に入れる
家族それぞれ あるべき「心の姿」
学び深めて 教えで生きる
自然と 家族の心重なり合って
「愛」と「信頼」と「期待」の
心が共鳴してゆく
『真実の光・神示 平成20年版』102ページ