No. 482

「夫には言えない…」から
「夫にこそ言える!」妻に
(富山県HM/60代女性/美容室経営)

「何でできんようになったんやろ?」「今までできとったがに!」物忘れが進む母への言葉が、ついきつくなる私。90歳近くになっても一緒に美容室を切り盛りし、何でもそつなくこなしていたのに…。現実を、どうしても受け入れられなかったのです。

私の魂を揺さぶった神示

母のことも、店のことも、私一人で何とかしなければ! 夫は婿養子で、親と同居もしてくれています。これ以上、迷惑を掛けられない…。私なりの心遣いでした。

とはいえ、先のことを考えれば考えるほど、心は苦しくなる一方。そんな時、「仕合せの基は和のある家庭」という神示が、魂を揺さぶりました今まで、何度も目にしてきたはずなのに、新鮮に心に映り、「これしかない!」と思えたのです。

「和」と思っていたものの正体

私が一人で頑張れば、夫に負担を掛けずに済む。そうすれば和が保てると思っていましたが、大きな間違いでした。それはホンモノの「和」ではなく、遠慮という「心の壁」だったのです。

もっと夫に頼ってみようと思い、早速実践しました。母の状況や店のこと、今後のことなど、包み隠さず打ち明けたのです。「お母さんを毎日見とったら、そうやろなって思っとったよ。大丈夫! 一緒にやれば何とかなるわいや」と、力強く励ましてくれた夫。心の壁が消えていくのを感じました。

これまでは甘えることなどできませんでしたが、夫に「これやってくれたらうれしいんやけど、頼むちゃ」と頼ってみると、やる気満々の表情。店の会計管理も快く引き受けてくれました。今年の冬は記録的な大雪でしたが、駐車場の除雪を黙々とこなす姿には、胸がいっぱいになりました。夫の愛がうれしくて、「お父さん助かる。ありがとね!」と声が弾みます。「夫婦の心がつながるってこういうことだ!」と、何だか新婚夫婦のような気分です。

「遠慮」の二文字が消えて…

ある時、夫が「お母さんが立ち上げた店やから、一つでも関わらしてあげたらどうや?」と提案してくれました。そこで、店の釣り銭の準備を母に頼んだのです。毎朝、レジの前で張り切ってお金を勘定する母を見ると、私までうれしくなります。

母の物忘れは、日に日に進んでいます。失敗することもあります。でも、私の口から出てくるのは、不思議と「大丈夫や」の言葉です。母も、私たち夫婦も、以前よりたくさん笑うようになりました。きっと、ホンモノの「和のある家庭」になってきたからだと思います。今、「遠慮」の二文字は消え、「感謝」の二文字が大きく膨らんでいます。

神示で確認 「喜び」の仕組み

人間は皆 神の手の中 世(社会)に奉仕して
    「生きる」真の喜び味わうために生まれる
家族で「教え」を学び 和のある家庭に生きるなら
    人間は皆 運命を重ね 補い合って 喜び多く 楽しい時を生きられる

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』120ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

人間は皆 神の手の中
  世(社会)に奉仕して
    「生きる」真の喜び
      味わうために生まれる
家族で「教え」を学び
  和のある家庭に生きるなら
    人間は皆
      運命を重ね 補い合って
        喜び多く
          楽しい時を
            生きられる

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』120ページ(中略あり)