一昨年、夫に肺がんが見つかりました。しかも心膜に転移し、予定した手術ができませんでした。抗がん剤や放射線治療も効果がなく、ついにステージⅣにまで進行したのです。
夫と私…それぞれ気付いたこと
わらにもすがる思いで教えを学びました。見えてきたのは、「仕事一筋で家庭を顧みない」と夫を責め、「私はこんなに頑張ってるのに!」と孤独を感じていた自分の姿です。夫は夫で、入院したベッドの上で必死に教会図書を読んでいました。そして、ある時「俺は家族の心を分かろうとしなかった。悪かった…」と言ったのです。
私こそ、夫の気持ちを分かっていなかった…。今こそ、夫に尽くそうという思いでいっぱいになり、「頑張ろう」「大丈夫よ」と励まし続けました。二人の心がゆっくり重なっていくのを感じました。
「心が通う」素晴らしさを実感
それから間もなく、投与した新薬が大きな効果を発揮。夫の顔色が見る見る良くなっていきました。やがて心膜のがんが消え、他のがんも劇的に小さくなったのです。夫婦の思いが重なれば、心が安定して、自然と治癒力も引き出されていく。夫婦で心を一つにすることが、どれほどの力になるかがつかめた瞬間でした。
退院後、夫は息子を呼んで「今まで父親らしくなくて、ごめん」と頭を下げていました。息子は、「自分が仕事で頑張れるのは、おやじが仕事に打ち込む姿を見ていたからだよ」と返したのです。そのやりとりに、「心で話すってこういうことなんだ! こんなにも温かい気持ちになれるんだ!」と、涙があふれて止まりませんでした。
ステージⅣ患者の希望になる
その頃には、夫は「病気だけど、不思議と何の心配もないよ」と、笑顔を見せるようになっていました。その矢先、医療チームで検討してくださり、肺の下にあったがんの手術ができることになったのです。夫も、私も感謝しかありませんでした。
術後の経過はすこぶる順調で、抗がん剤は服用せず、月に一度の通院となりました。医師によると、通常ステージⅣの患者には、ほとんど治療を行わず、まして手術などもっての外とのこと。「あなたの症例は、みんなの希望になる。今後は、ステージⅣ患者への治療法を検討していきたい」と言ってくださいました。
夢に見た温かい家庭が手に!
今、私が心から感じるのは、「夫婦で」神の教えに目覚め、頼り、神と共に生きる人生は、一人で頑張るよりも、何十倍もの仕合せと安心感があるということです。神が、なぜ「家族で」学ぶ大切さを何度もお教えくださるのか…。その理由が心底分かりました。
もう寂しくない! 孤独じゃない! 神が、暗闇にいた私の心を仕合せへと導いてくださいました。『心の旅路』に掲載されている体験を、自分も味わえていることに、私自身が一番驚いています。この仕合せを守っていけるように。そして、「神の教えに重なった生き方」を、何よりの財産として子供に残せるように…。夫と二人、絶対に神から心を離さず、歩んでいきます。
神示で確認 「喜び」の仕組み
神の「教え」を家族で学ぶ家(家庭)は
互いに思い(感情)を共有し 互いに声掛け 支え合って 実体を修正してゆける
六つの花びら咲き誇る 我が家(家庭)を家族一つになって つくり上げる努力が必要
この思いを遂げたとき 家族の健康は大きく守られ 「心の道」に良き因を残している
『真実の光・神示 平成29年版』100ページ
※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『理知の真理12』9ページで確認しましょう。
神示で確認 「喜び」の仕組み
神の「教え」を家族で学ぶ家(家庭)は
互いに思い(感情)を共有し
互いに声掛け 支え合って
実体を修正してゆける
六つの花びら咲き誇る
我が家(家庭)を家族一つになって
つくり上げる努力が必要
この思いを遂げたとき
家族の健康は大きく守られ
「心の道」に良き因を残している
『真実の光・神示 平成29年版』100ページ
※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『理知の真理12』9ページで確認しましょう。