20代の娘は、小学生の頃から心の病を患っています。高校を中退してからは、昼夜逆転の生活に。感情の起伏が激しく、メンタルクリニックにかかりましたが一向に良くならず、親として何ができるか、もう分かりませんでした。
昨年11月のことです。娘が声を荒らげる様子が、若い頃の自分に恐ろしいほどぴったり重なりました。そして、神の教えで学んだ「実体」という言葉が頭によぎったのです。良くも悪くも、親、先祖から受け継いでいるものがある。我が家は、妻が統合失調症で入院を繰り返し、息子もデリケートな面があります。良くない「実体」が子供に影響していることに、身が震える思いでした。「親の自分が生き方を変えなければ、何も変わらない。まずは自分だ!」と思い至ったのです。
生き方を教えと照らし合わせて
娘は入院することになり、その期間、自分の生き方を神の教えと照らし合わせました。これまでは、夫婦の会話といっても「病気が治らない。困った」というものが多く、時に、「俺は仕事で疲れてるんだ」とぶつかっていました。しかも、その姿を子供たちにも平気で見せていたのです。
心からの反省とともに、妻といろいろなことを話し合いました。まずは、家族と優しい言葉で会話し、温かく接すること。夫婦二人で子供に向き合っていくこと。そして、治療に携わってくださる方々への感謝を忘れないこと。自分の心の目標を伝えると、妻も「私もできていないことは多いから…。お互いに協力して頑張ろうね」と言ってくれました。温かい家庭を築こうと思っている妻の気持ちが、痛いほど伝わってきました。
親の関わり方で症状が好転
決めた目標を一つ一つ実行する中で、次々とうれしい変化が起きてきました。年明けには娘が退院。しかも、大の医者嫌い、薬嫌いなのに、「お医者さんも、私のこと考えてくれていたんだね」「薬飲まなきゃ」と言っています。感情が高ぶる日があっても、しばらくすると「さっきはごめん」と言うのです。この変わりようには、私も妻も本当に驚きました。
ある日、洗濯機を買い替え、設置していると、息子が2階から下りてきて、家事を手伝ってくれました。一方、娘はリビングでのんびり。以前の私なら「ちょっとは手伝うものだよ」と小言の一つも言っていたでしょう。でも、この時は、部屋に引きこもらずに、リビングにいてくれるだけで十分…と感じたのです。その後、食事の支度を始めると、娘の方から手伝ってくれました。親の関わり方が、子供にこんなにも影響を与えるとは思いもしませんでした。
温かい家庭を築けている実感
「ただいま」と言うと、家族みんなが出てきて「お帰り」と返してくれます。こんなささいなやりとりがうれしくて仕方なく、「いてくれてありがとう」「俺の子でありがとう」と感謝が込み上げる毎日です。
「実体」は怖いものでも、恨むものでもなく、受け入れ、修正すれば仕合せになれると確信できました。同時に、実体を修正するすべを神の教えでつかめることが、どんなにありがたいかも痛感しています。ずっと願っていた温かい家庭を少しずつ築けていることに、喜びと感謝でいっぱいです。
神示で確認 「喜び」の仕組み
教えは「真理」 ただただ心かけて実践すべし
実践重ねるほどに 会話も増えて 存在通して 支え合える家となる
神の教え生かせし家は 家族の心重なり合って 悪(あ)しき実体芽吹くことなし
神の手の中 家族の心導かれ 縁を深めて その家は栄える
『真実の光・神示 平成18年版』181ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
教えは「真理」
ただただ心かけて実践すべし
実践重ねるほどに 会話も増えて
存在通して 支え合える家となる
神の教え生かせし家は
家族の心重なり合って
悪(あ)しき実体芽吹くことなし
神の手の中 家族の心導かれ
縁を深めて その家は栄える
『真実の光・神示 平成18年版』181ページ(中略あり)