No. 437

コロナ禍で好転した人生
教えでつかんだ真の仕合せ
(埼玉県HO/50代男性/会社員)

男は仕事。運送会社に勤務し、とにかく真面目に働いてきました。「自分が稼いでいるんだから、家族に文句は言わせない」そんな感覚で、家で娘に「お父さん、わがままだよ!」と言われても何のその。「これが自分の性格」と開き直っていました。

家庭を支えていたのは誰?

そんな中、コロナ禍で会社の経営が悪化し、自宅待機となりました。先行きの不安に加え、夫としての務めが果たせない絶望感…。心は折れそうで、すがりつくように神の教えを学びました。

そして、気付きました。「自分だけ」が家族を支えていると思っていましたが、私も支えられていたのです。仕事を詰め込んでも、妻が家を守ってくれるからこそ、全力で打ち込めていました。その感謝もなく、家では話も聞かずに自己主張ばかりし、ふんぞり返っていた情けない私でした。

「本当の役目」に気付いて

夫としての本当の役目は、家族の「心」を支えること。まずは、勇気を出して妻に伝えました。「迷惑掛けてごめん。ここまでやってこられたのは、おまえのおかげ」と。妻は、照れくさそうに「分かってる」と返してくれました。

会社を退職せざるを得ず、家計の足しにと洗車のアルバイトを始めました。妻の応援があると、仕事に向ける気持ちが全く違うのです。お客さまに喜んでもらいたくて、車を磨く手に自然と力がこもり、隅々までピカピカに。「またあなたにお願いしたい」と言われた時は、本当にうれしかったです。これが真の「やりがい」だと実感しました。

さらに、うれしいことがありました。働きぶりを認めていただき、その会社で、運転手として正式に採用が決まったのです。すぐに妻に報告すると、「あなたの誠実さが認められたのね」と言ってくれました。まさか妻からこんな言葉が聞けると思わず、飛び上がる思いでした。

教えで生きる醍醐味がここに!

妻からの「行ってらっしゃい。気を付けてね!」の言葉が、私のパワーの源です。仕事が終わると、早く家に帰りたくてうずうずします。離れて暮らす娘は、以前は私を嫌って家に寄り付きませんでしたが、最近は休日になると顔を出します。3人でテレビを見て笑い合う時間が仕合せです。

いつも心が明るく、穏やかで、何げないことにも「ありがたい」「ありがとう」の言葉が、口からぽろっと出てきます。こんな自分になれたことに、私自身が一番驚いています。「神の教えで生きる」醍醐味を目いっぱい味わう毎日です。