娘のSOSで家族会議が
小学校4年生の娘が、「一人で下校するのが寂しい」と言ってきました。学校までは少し距離があり、一人で遠い道のりを帰ってくるのが心細かったらしいのです。近所の幼なじみの男の子は、娘が話しながら帰ろうとするといなくなってしまい、仕方なく、いつも一人で帰っていたそうです。
神の教えで、子供のことは夫婦で共有することが大切と学んでいたので、夫に伝え、早速娘を入れて3人で話し合いました。真剣に子供の話に耳を傾け、夫婦でどうしたらよいか考えたのです。その時、途中まで一緒になる女の子がいると分かって、夫が「その子を誘ってみたらいいよ」「お父さんが小学生の頃は、恥ずかしくて女の子とはしゃべれなかったもんだよ」と、優しく話してくれました。
翌日、娘が女の子に「一緒に帰らない?」と声を掛けると、「うん、いいよ」と言ってくれて、一緒に登下校をし始めました。うれしいことに、遊ぶ時もその子から誘ってもらえるようになり、毎日楽しそうに学校に通っています。思いがけず、女の子のお母さんから、「うちの子は、恥ずかしくて自分から話せなかったの。だから、声を掛けてもらって、とても喜んでいるのよ」とお礼の言葉を頂いたのです。
周りの支えに感謝が湧いて
さらに、娘が寂しい思いをしていると知った上級生が親身になってくれたり、幼なじみの子の家で、親御さんが「幼なじみはそうそういるものではないんだから、男女関係なく大切にしような」と声を掛けてくれたり。おかげで、今ではみんな一緒に登下校して、本当に生き生きとしています。周りの方々に温かく見守られ、支えていただけていることをあらためて感じ、感謝の思いでいっぱいです。人との縁を深める大切さを、いまさらながら実感しました。
先日の娘の作文には、こう書いてありました。「4年生になって、一緒に帰ってくれる人や、遊んでくれる人がいなかったので、自分に自信がなく、寂しかった」「でも、家族に相談して、今は一緒に帰る人も、遊びに誘ってくれる人もいます。このことをふり返って、身近な人が一番の味方だと思いました」と。
何でも話せる家族の存在は、まさに仕合せの礎です。神の教えを実践することで、水の波紋が広がるように、仕合せが伝播していく。教えに生きる素晴らしさを体感させていただきました。この喜びを、一人でも多くの人に味わってほしいという思いが、今、感謝とともに湧き上がっています。