No. 435

子供は掛け替えのない宝
こんなに変わった自分の心
(石川県NN/40代女性/主婦)

この子たちがいなければ…

夫と小学生、中学生の娘。私はこの家族が大好きです。それなのに、「もし、この子たちがいなければ、お金や時間にもっとゆとりが持てたのに…」「もっと自由に生きられたのに…」そうした考えが、ふとした瞬間に胸をよぎるのです。「こんなことを思ってはいけない」と頭では分かっていても、自然と浮かび上がってくる感情。自分の心なのに、自分ではどうにもならず、誰にも言えない苦しい気持ちを抱えていました。

夫婦の会話が生んだ仕合せ

そんな悩みから抜け出すヒントがほしくて、神の館に足を運んでは夫婦で、親子で学び続けました。その中で胸に響いた教えは、何でも話し、夫婦で調和する必要性です。それが、これからの人生の幸、不幸を左右するほど大切であると分かってから、夫と向き合い、心の交流を図ることに努めたのです。

思ったことを人に言えず、一人でため込んで苦しくなる性格の私でした。そこで、わだかまりや心配事があれば、まず夫に話すようにしました。そんな私の話に、夫はこれまで以上に耳を傾けてくれたのです。温和で優しい夫。二人の会話を大切にするにつれ、見えなくなっていた夫の良さが再発見できました。

また、夫婦の思いを一つにして子供に触れていく重要性もつかめました。夫婦の心が重なっていればこそ、ゆとりが生まれ、自信を持って我が子と向き合える。だから、まずは夫婦、次に子供という順番を強く意識して、会話を重ねていったのです。ある日、長女と言い合いになった時のこと。以前ならイライラ、カリカリしていた私が、「まずは、娘の思いを聞いてみよう」と穏やかに耳を傾けられるようになっていて、自分でも驚きました。

我が子の存在に味わう母の喜び

ふと、自分の気持ちの変化にも気付きました。「子供たちの存在あればこそ、悩むことも、言い合うこともできる。いてくれるから、母としての仕合せが味わえるのだ」と感じられるようになっていたのです。

かつて、「この子たちがいなければ…」と思っていた苦しい心が、いつの間にか「我が子がいてくれるおかげで…」に変わっていました。今では、子供たちは何にも代えられない、掛け替えのない宝です。教えがあればこそ、変われた自分。これからも、家族皆で心の教えを学んで、実践していきたいと思っています。