No. 340

再就職で受け止め方が変化
本当の仕事とは何?
(佐賀県HM/60代男性/会社員)

物足りなさから転職を考えて

定年後に、再就職した公益法人の業務に対して、物足りなさを感じていました。「もっと、手応えのある仕事をさせてほしい」「大変なくらいの方が、やりがいがある」と思う日々が続いていたのです。

ちょうどそんな時、別の会社から、「ぜひとも、うちの会社に来てほしい」と誘われて、最初は心が動きました。誘いを受けた会社の方が、より高収入を見込めたからです。気持ちが迷う中、神の館で勉強会に出席すると、自分の思っていた仕事の捉え方が、神の教えとは大きく違っていることに気付かされました。

全ての縁を生かして社会に貢献

仕事とは、自分の持ち味、良さを人のために生かして、社会に貢献すること。収入を得るのが主ではなかった」そう思うと、せっかくご縁があった職場。自分を必要としてくれているのだから、もっと会社が良くなるように、積極的に提案してみよう。私のいる部署が生きるように、持てる力を発揮して、尽くしてみたいという気持ちになったのです。それにつれて、物足りなさは消え、夢が膨らんでいきました。

体を酷使するだけが仕事ではありませんでした。考えてみたら、悩みの種だった腰痛も、いつの間にかなくなっていたのです。年齢に合わせて、自分の分、器の中で、ゆとりを持って関わっていくことも大切でした。今は、人との縁を深めながら、できることに精いっぱい取り組んでいます。

前向きな姿で向き合っていると、周りの社員のモチベーションも上がってきました。自分を頼りにしてくれる方々がいる。それは、とてもありがたいことです。感謝を込めて、貢献させていただきたいと思います。お金の多寡ではなく、「縁」を大切にして生きようと決めて、本当によかったです。