No. 335

祖母の役割を果たして
親子がつながる本来の姿に
(香川県ST/70代女性/主婦)

神が、立ち木に例えて教えてくださる家庭のあるべき姿。夫婦は根と幹。バランスを取って、枝である子供に向き合い、子供は親に何でも話すこと。祖父母は土として家族を見守る存在。その祖母としての正しい関わり方がつかめたのは、孫の病からでした。何度も教えてくださっていたのに、ずっと「自分は特例」と思っていたのです。

「学んで知っている」を実践

若い頃から、病気がちだった娘に代わって、私が孫を育ててきました。立派に成長し、今は県外で教員をしています。その孫がコロナ禍で多忙を極め、ストレスで体調を崩し、私にだけ弱音を吐いてきたのです。医師に「治るかどうか…」と言われてしまったようでした。

心配で、「私が何とかしなければ」と居ても立ってもいられなくなりました。でも県をまたいでの移動は自粛する時。「どうしよう」と、焦るばかりでした。

「これではいけない」と、神の教えを学ぶと、自分の捉え違いにがくぜんとしました。家庭のあるべき姿を学んでいたのに、「それはそれ。娘は子育てできないのだから、私が関わって当然」と、思い込んでいたことに気付いたのです。

はっきり見えた正しい関わり方

「両親には内緒。頼れない」と言う孫に、親がどんなに子供のことを思っているかを話しました。そして、病状を伝えることを勧めたのです。

娘はショックで寝込み、孫からの連絡は途絶えました。私の心も揺れましたが、「こんな時こそ、家族の絆を深めよう」と、真剣に神に救いを求めたら、ストンとつき物が落ちたかのように、気持ちが楽になったのです。

一番安心できる生き方を痛感

しばらくすると娘の体調も戻り始め、夫婦で孫をよく訪ねるようになりました。孫は、病状を見ながら我が家にも来てくれて、明るい笑顔にホッとしています。

その後、孫に別の病気が見つかり、「検査をする」と連絡がありました。その結果は、ちゃんと娘たちに届いたようです。

親と子がしっかりつながっている…。これこそ、親子のあるべき姿と、うれしかったです。家族みんなが、心穏やかに現実を受け止めていて、孫の病にも意味があったと思えました。

仕合せになるにも仕組みがある。いくら相手のことを思っていても、自分には手出しできないこともある。今回、神の教えに重なった生き方をすることが、一番安心できると、痛感しました。