No. 327

自己中な自分と決別!
コロナ禍が大きな転機に
(千葉県KS/20代男性/会社員)

最近、明らかに自分の生き方が変わってきた実感があります。

自分の性格をつかんだきっかけ

私は、もともと自分の考えで行動しないと気が済まないタイプです。「こうすれば喜んでくれるだろう」と思い込みで動き、相手の気持ちを確認することはしませんでした。自分の中に勝手なビジョンがあり、正直阻害されたくなかったのです。そもそも話し合うことが面倒くさく、自分と違う意見を聞くのも嫌でした。

いつも自分の欲が優先で、相手の気持ちや状況を考えない、自分本位な性格。これを変えよう、変えてみようと思いました。自宅においても、職場においても…。そのきっかけとなったのが緊急事態宣言でした。

自分の不用意な行動で、会社、家族、医療従事者など、大勢の人に迷惑を掛けるかもしれない。「若い人は感染しても軽いから、少しくらい出歩いても平気だろう」と思っていた私の心が、変化していきました。今は、みんなでウイルス感染拡大防止に努める時。それが道を守る行動であり、流れに乗る生き方だと分かったのです。

「我慢している」という感覚は全くありませんでした。物事がシンプルに感じられて、むしろ気持ちが楽になりました。

明らかに変化してきた実感

最近、私が意識しているのが、家族や上司、彼女など、人と関わるときに「気持ちを確かめてから行動する」ことです。「電話しても大丈夫?」「この仕事は、こう進めて問題ないでしょうか?」と声を掛けています。相手を思う心で交わす会話は、自分も、とても気持ちがいいと分かりました。

本当の思いやりは、相手の気持ちを配慮して動くこと。彼女とのやりとりの中で、自分も、相手も尊重しながら話し合う意義や、折り合いをつける大切さとうれしさを知り、私の中の「優しさ」の概念が変わったのです。コロナ禍での外出自粛は、私の生き方を根本から変える大きな転機になりました。