意に沿わないと顔には出しても、言葉にしない夫。「何でも言ってほしいのに…」「話してくれないから分かり合えない」。家に帰ってきても、職場の役職のまま、上から目線なのも嫌。結婚して40年もの間、ずっと反発心を持ち続けてきたのです。
「これではいけないよね」神の教えを学ぶたびにそう思っても、夫を見た瞬間、ムッとしてしまう。一向に変わらない私に転換期が訪れたのは、昨年でした。
ようやく本気モードに!
突然、激しい腹痛に襲われ、胆石と胆のうを摘出することに。術後、夫や子供たちの顔を見た時の、何とも言えない安心感。私にとって家族はこんなにも大きな存在だったんだと、そのありがたみが初めて分かって、じーんと染みました。
退院して、再び戻った夫婦だけの生活。ところが、今までとは激変なのです。夫が何かにつけ、「体は大丈夫か?」。私をいたわる優しさを感じて、ようやく本気モードになりました。私も変わりたい! すぐ思い浮かんだのは、「心から感謝を伝えよう」「どんなに小さなことでもねぎらおう」ということでした。
思いを伝え合う会話が
夫は仕事一筋で、家事などしたことがない人。それなのに、洗い物やら、ゴミ出しやらを積極的にやってくれるのです。「もうできるから」と伝えても、「これくらいはせんといかん!」ときっぱり。ならば素直に頼ろう! その時はすかさず、「ありがとう」と感謝を伝えました。
ある時、夫が申し訳なさそうに、ポツリとこぼしたひと言。「食べるのは好きだけど、作るのは苦手だから頼むけん」。「それは私の役目だから」と話したら、優しい笑顔を見せてくれました。何より、思いを伝え合えたことがうれしくて、これが夫婦の会話なんだなと実感できたのです。“愛語”と“温かい言葉”、そして“感謝の思いを言葉に出す”。さんざん学んできたことを貫いた一年。最初はぎこちなかった言葉も、今では自然と、しかも本心から言えます。お互いに何でも話せて、夫の気持ちがよく分かるようになりました。
心安らぐ毎日こそ仕合せ
少し前にコロナに感染した時、夫は、私の退院後に覚えたご飯の炊き方と洗濯を、一生懸命してくれました。「大丈夫か?」も、何度言ってくれたことか。治ってから、「手術の時も、コロナの時も、お父さんの支えがなかったら、私ダメだったかもね」と感謝を伝えたら、「いやいや」と照れながらも、うれしそうな夫。二人で過ごすほのぼのとした毎日に、心から仕合せを感じます。
体も健康になりましたが、何より健康なのが“心”。不満や不安がなく、穏やかで安定しているのです。この健康をもたらすのは“和のある温かい家庭にある”ことが、今の私にはよく分かります。
親の役目を夫と一緒に
最近、出先でよく言われるのが、「いつも仲がいいね」。「ご主人、いつも優しい顔をしていて、家でも優しかろう?」「そうよ~」。夫のことを、みんなに自慢したいくらいです。ただ、子供たちから、「お父さんとお母さん、仲良くなったね~。安心して実家に来られるよ」と言われた時は、申し訳ない思いでいっぱいでした。
次なる目標は、心明るく笑顔で、温かく寄り添う夫婦の姿を、子供たちに見せること。親の役目を果たせるように、二人で歩みを重ねていきます。
健康は
家族に愛情をかけ
仕合せを求め合う家庭で生まれる
今日(いま)なすべきことは一つ
「教え」で関わる家庭を
家族で築く思いを強く持つ
自然と
「教え」が家族の思いを一つに重ね
何でも話せる家庭と成ってゆく
真の健康を手にする極意を知って
「真理」に生きる信者(われ)であれ
『真実の光・神示 令和5年版』94ページ(中略あり)