生後すぐに視力を失った私にとって、「色のない世界」は当たり前でした。不便なこと以上に苦しかったもの。それは、「俺って駄目だな」という葛藤でした。
信者になって初めて知ったこと
信者になったのは、25歳ごろ。もともと宗教には拒絶反応がありましたが、神示教会だけは違いました。信者さんの生き方は、何かが違う。そんな気がして、私も信者になりました。
神の教えで初めて知ったこと。「自分は、自分の器に合わせて生きていけばいい」。目が見えないゆえに、絶えず人のお世話になっている私です。家族に食事の支度をしてもらい、出先で誰かに道案内をしてもらって…。普通の人よりたくさん支えを頂いているからこそ、「できることは、何でもさせてほしい」と強く感じたのです。
心を込めると、相手に届く
不思議とそんな時、もともと入っていた視覚障害者の会の方から、「ボランティアの運営委員をやってくれないか?」と頼まれ、二つ返事で引き受けました。小中学生に点字の書き方を教えたり、アイマスクを着け、白杖(はくじょう)を持って歩いてもらったり…。ギター演奏や、障害者としての体験を話すこともあります。
一生懸命伝えても、演奏しても、私は相手の反応を見ることがかないません。それでも、させていただく以上は心を込めて。祈願しながら取り組むと、終わった途端、子供たちが手をぎゅーっと握りにきてくれたりするのです。しばらくたって、何と町で「○年前、あなたの講演を聞きました」と、声を掛けていただくことも。人との関わりって素晴らしい! 神の教えのとおりだと、つくづく感じた次第です。
目が見えなくても、心は…
運営委員になって20年。このたび、社会福祉協議会から、長年の活動に対しての功労賞を頂きました。「俺って駄目だ」と思っていた昔とはまるで違う、自分を愛し、周りも大切に思える私が今、ここにいます。神様のお導きのおかげと、感謝しかありません。
気が付けば信者歴は41年。神の教えで心を見詰めては反省し、感謝、感謝で生きていく。そんな毎日は明るく、楽しい。「彩り豊かな人生」を味わっています。
人間の価値は 世に役立つ力(運命)を持って生まれていること(真実)
精神世界の実在を知る皆は
今こそ 「運命」の力をもって 社会に奉仕して「生きる」心を 強く持つ時
真実「真理」を学ぶ環境を 大切にされよ
気付き 悟りを深め 信者はますます 世の人々に触れて
「健康な心」「豊かな心」「感謝の心」を示す手本であれ
人間の価値は
世に役立つ力(運命)を持って
生まれていること(真実)
精神世界の実在を知る皆は
今こそ 「運命」の力をもって
社会に奉仕して「生きる」心を
強く持つ時
真実「真理」を学ぶ環境を大切にされよ
気付き 悟りを深め
信者はますます 世の人々に触れて
「健康な心」「豊かな心」「感謝の心」
を示す手本であれ
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』125ページ(中略あり)