No. 1301

家族でありながら…
互いに苦しめた日々が一変
(福岡県HO/70代女性/介護支援員)

長男との関係がぎくしゃくし始めたのは、28年ほど前、高校受験の頃でした。第一志望に不合格になったのです。 

息子はバイトをしながら勉強し、翌年、その高校に合格。ところが、夜遊びをするようになり、注意すると大声で怒鳴るのです。当時、夫は単身赴任中。おびえながらも、男の子の反抗期と捉え、「この時期が過ぎれば、元の優しい子に戻るだろう」と、ひたすら我慢している状態でした。 

本気で向き合おうと決めた瞬間

その願いもむなしく、溝は深まる一方。借金に、男女関係のもつれ。仕事も長続きしません。その頃、信者になったのです。 

定年退職で戻ってきた夫と神の教えを学び始めると、息子は少しずつ安定し、仕事もできるようになってきました。ただ、会話はなく、食事以外は自室にこもる状態。しかも、次第に夫のパーキンソン病が進み、私もがんに。頼みやすい長女や次男に頼ることが増えていきました。 

ある時、夫の容体が悪くなり、長男の職場に連絡をすると、何と「既に退職している」と言われたのです。後から知りましたが、毎日かばんを持って出掛け、ネットカフェに行っていた…と。一緒に暮らしていながら、私は我が子のことを何一つ分かっていなかったのです。 

思えば息子は、会社の倒産などで転職を余儀なくされても、働く意欲を枯らしませんでした。それなのに、私は褒めることも、苦しい心の内を聞いてやることもせず…。あの子はどんな思いだったのでしょう。「分かってあげたい」と強く強く思った…、この時から変わっていきました。

たわいない会話が弾む毎日へ

やがて夫を見送り、長男と二人暮らしに。夫と性格が似ている息子です。無口で思いを表しきれない。照れくさくて言えない。親だから分かる我が子の性格。話しやすいようにこっちから声を掛けよう、話をちゃんと聞こう…と意識していったのです。

昨年、私のがんの手術が決まりました。トントン拍子に運び、ご守護を感じながらも、家で一人になる息子は大丈夫だろうか…。親の心配をよそに、本人は毎日家事をし、夫の遺影には、毎朝お茶を上げて…と、退院までしっかり家を守ってくれました。 

ささいなことでも、「ありがとう」と言うと、「うん」とうなずく息子。言葉は少なくても、表情や態度に変化を感じます。しかも、会社の話やその日の出来事を話してくれるようになったのです。「出勤中に、イノシシの親子がいて驚いた」という話には、二人で大笑い。機械操作が苦手な私のために、ドラマの録画がしやすいように目印を付けてくれたり、以心伝心なのか…、「疲れた」と思っていると、チョコを買ってくれていたり。優しさをたくさん感じます。 

家族でありながら、お互いを苦しめてきた数十年。今は、家族でいられる喜びを身いっぱい味わう毎日です。「この子がいるおかげで仕合せ」と心から思っています。

神示「真理」に気付きを得て 祈願で実体を修正する 努力を欠いてはいけない
 「教え」を学び 「真理」で家族と関わる 努力から始める
 自然と 家族との会話が増えて 互いの思いは重なり 愛情が深くなる
 ますます 家庭が心潤う場(環境)となってゆく

神示「真理」に気付きを得て
  祈願で実体を修正する
       努力を欠いてはいけない
 「教え」を学び
   「真理」で家族と関わる
           努力から始める
 自然と 家族との会話が増えて
    互いの思いは重なり
           愛情が深くなる
 ますます 家庭が
    心潤う場(環境)となってゆく

『真実の光・神示 令和4年版』149ページ(中略あり)